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懐かしい場所 ページ25
学校に戻り担任の先生に報告をしにいく。
「おめでとう！いやー、2人揃って合格なんて、
先生嬉しいよ。」
担任の先生は涙ぐんでる。
頑張ってよかった…
職員室を出ると、
「あ、俺ちょっと顧問にも報告してくるわ。」
野球部に所属していた二宮君はそう言って
行ってしまった。
私1人取り残される。
…二宮君が来るまでどうしようかな。
なんて思いながら自然と足が向かったのはあの場所だった。
…国語準備室。
私なんでこんな所に来ちゃったんだろ…
無意識だった。
そう思い、引き返そうとした瞬間
ガラッーー
「っ、山田…。」
「あっ…。」
ドアが開いた。
「先生…。」
「ふっ、そんなとこで立ってないで入ったら？」
私はそう言われて部屋に入った。
懐かしい匂いがする
久しぶりに入ったな…
なんて思ってると、
「結果、どうだった？」
櫻井先生が聞いてきた。
「…合格しました。」
「わっ、まじで！？やったじゃん！」
先生が目を大きくさせて喜んでる。
「…。」
「あっ、ごめん。
俺が合格したわけじゃないのに。」
っ…。
そうやって、アハハって笑う先生は
やっぱり私が大好きな先生のままなんだ。
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作者名：cherrys | 作成日時：2021年1月10日 23時
