真夏の夜は貴方を想う3【SS】完結 (ページ24)

今日:7 hit、昨日:5 hit、合計:76,405 hit

0125 ページ24

試験中、先生の言葉を思い出す。

っ…。

胸が痛むのは先生を忘れられていない証拠。

…もうっ、こうなったら絶対合格してやる。

私はがむしゃらに問題を解いた。

「はぁー、終わった終わった。
　お疲れ俺！お疲れ受験生！」

「ねぇ、終わったって
　まだ合格したって決まってないんだよ？」

「は？俺が落ちるわけねーだろアホ。
　あんな簡単なの間違えねーよ。」

…ほんと可愛げがない。
どうやら二宮くんは自信満々のようだ。

そう言いつつ、私も少し自信がある。
あれほど過去問を解いた甲斐があったな…
なんて思う。

あとは結果を待つだけだ。

そして、いよいよ合格発表当日。

私の番号は0125
神様お願いします、どうか合格してますように。

そう思いながら番号を探す。
0120、0121、0124…0125…

「っ、あった！！」

思わず叫ぶ。

「お、やるじゃん。」

とっくに自分の番号を見つけてる二宮くんがそう言った。

「や、やった！二宮君！！私たち合格だよ！！」

思わず二宮君の手を握る。

「えー、大学でもAちゃんのお守りかー。」
　

なんて二宮君は言ってるけど
そういう顔はまんざらでもなさそう。

私は教師という夢に一歩近づいた。