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少し強めにはっきりとそう言うと廉は握っていた拳を震わせながらこちらを向いた
その瞳からは綺麗な涙がいくつも流れていて
廉「A、ただそばにおって？」
肩を震わせ、嗚咽を漏らし涙を流す廉を
私は黙って力強く抱きしめた
廉「っうっ、、、
やっと、、、やっと、、、
会えるんや思たのに、、、
なんで、、、母ちゃんが、、、
俺は、、、これから、、、
どうしたら、、、」
私の胸の中で言葉にならない想いを漏らす廉
この時だけは廉が小さく思えた
彼は一体どれほどのものを背負わされたんだろう？
彼の苦しみは計り知れない
だけど、彼のそばで寄り添うことは私にも許されるだろうか
これ以上彼が悲しまないように見守ることは私にもできるだろうか
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2019年3月9日 15時
