小さな幸せ 5

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私「うん、あーんして？」



北「……はいはい」



私「あ、今、間があった！」



北「ねーわ！そんな元気なら
自分で食えんだろ」



私「病人には優しくしてくださーい」



北「病人なら自分で気づいてくださーい」



私「うーー！」



北「んはっ、A、ちょっとおいで？」




腕を引っ張って引き寄せる
みっくん



正面から抱きしめられ、
背中に手を突っ込まれる




……




私「な、なにしてるの？」



北「大丈夫、病人は襲わないから(笑)
やっぱり汗かいてんな、
着替えるか」




そっと離れて、私のパジャマの
ボタンを外しはじめるから




私「だ、大丈夫、自分でできる」




みっくんの手を慌ててとめると
笑ってる




北「今更、照れる？
俺、脱がすの得意よ？」





それは知ってる




私「もー、あっちいって」



北「なんだそれ！笑
じゃ、着替えてこいよー？」




笑いながら、部屋から出てった





着替えて、リビングに行くと
ちょうど、温め直してくれたうどんを
運んでくれてた




北「食べれそ？」



私「うん、お腹すいたー
朝のお粥しか食べてない」



北「は、まじ？
食わなきゃ治んねーから」





ソファーに寄りかかって
並んで座って、



私が食べてるのを、横から
ニコニコして見てる




私「食べずらい」



北「そ？なんか元気そうだからさ」



私「もう、元気だよ？
あ、今日何曜日だっけ？」



北「ん？今日？木曜日」



私「キスブサだ！見なきゃ！」




気づけば、そんな時間




北「え、今？」



私「始まっちゃう！つけて？」



北「見んでいいわ！」



私「えー、やだ、見る！」






北「うぉ！離せ」



私「やーだー！」





リモコンの取り合いに勝って
テレビをつける




北「めっちゃ元気じゃんかよ、笑」



私「ふふっ、勝った！」




一緒に見るのって
なんだかんだ、はじめてかも




北「いっつも、一緒に見たがんないくせに」



私「だって、今日玉ちゃん、やんないもん」



北「……よくご存知で」



私「まぁね〜」



北「……」




この前の予告に玉ちゃん
いなかったし

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