小さな幸せ 5

168 〜Kiside〜 ページ6

揃いも揃って……




北「大丈夫だって」




生理真っ最中だし




藤「言いきれんの？」



北「それは……」




やべー、今すぐ帰りたい



帰って、風邪だって確信したい




藤「脅すつもりじゃないけどさ、
隠されたら、なんもできないからね」




おもっ



すげー現実味ありすぎて





……





北「……やっぱり、出ねーし」




キスブサの撮影が終わって
また電話してるけど、ほんと出ない



なんなの？



もしかして、相当具合悪くなった？



病院行ったとか？



に、しても、電話見るよな、きっと。



って事は、やっぱり動けないくらい
具合悪くなったとか？




マネ「北山さん、次行く準備しといて
下さいね」



北「あ、マネージャー、1回家寄る時間ない？」



マネ「ありません。急いでますから」



北「……ですよね」




ったく、心配させんなって……





二「今日、サウナ行っちゃおっかなー」



千「マジ？俺も行こうかな」




ふたりの会話が耳に入る




北「おまえら、暇なのか？」



二「失礼だな、暇だからサウナ
行くんじゃなくて、リフレッシュだよ、
リフレッシュ、笑」



北「おし、頼んだ！」



二「は？なに？」



北「頼む、Aの様子見てきて？」



千「様子？ 喧嘩でもした？」



北「ちげーよ、熱あって会社
休んでんだけど、ぜんっぜん
電話でねーんだよ。
ぶっ倒れてっかもしんねーから
見てきてくんない？」



二「そういう事ね、
じゃ、千賀と行ってくるわ」



千「なんか買ってこうか、
何好きなの？Aちゃん」



北「……枝豆？」



二「あ？ふざけてんの？」



北「ぜんっぜん、ふざけてない、笑
とりあえず、見てきてくれれば
いいよ」




マジで、ぶっ倒れてなければ、
それでいい





家の鍵を、二階堂に預けて
マネージャーとドラマの撮影にむかった




二階堂達が、すぐ行ってくれるって
言ってたから、後1時間もすれば
様子がわかる




朝の様子からして、心配しすぎな気も
するけど、



それもこれも、Aが
電話に出ねーのが、悪いんだよ

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