小さな幸せ 5

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みっくんらしい言葉




ファンの人達にちゃんと報告した上で
パフォーマンスしたいって……



喜ぶファンなんて、いないのは
わかってるはずなのに



それでも胸をはって報告してくれた事が



わたしにとってはなによりも嬉しい





タ「いや、驚いたねー」





後ろに座ってる共演者の人達が



口々に、おめでとうーって



言ってくれてて、





会場は思ったより、和やかな雰囲気





北「ほんとうに、びっくりされる方
たくさんいると思いますが、
相手は普通の子なんで、
暖かく見守っていただけたら嬉しいです」




その後は、タモさんに
色々つっこまれながら、喋ってて



時折、チラッと私を見るみっくんの目は
大丈夫だよって優しい目をしてた




ミ「A、大丈夫？笑」




ずっと握ってた手をみて、笑ってるミカ




私「あ、ごめん」



ミ「よかったね、みっくんかっこいいじゃん」



私「うん」




はじまった新曲のパフォーマンスは



いつもとなにも変わらなくて、



夢だか現実だかわからないまま



あっという間に終わった




〜♪




私「……なんで……」




また曲が流れ始める




ミ「あれ？メドレーだったんだ？」





もしかして、



覚えててくれたの？





「この曲好き〜、みっくんの歌！
わたしこの曲でいつか結婚式する」


「やだよ、恥ずかしいじゃん、笑」





いつだったか、言った事がある




『君を大好きだ』




〜触れ合って うまれる夢がある

僕らは そうやって 繋がって 〜♪





みっくんが歌い出したら
涙が止まらなくなった




あんなにやだって、拒否ってたくせに
こんな時に歌ってくれるなんて




……反則だよ





もう顔があげれなかった



けど、最後のみっくんのソロだけは
どうしても見たいと顔をあげた時、



みっくんと目が合った





〜 ずっと 君を 大好きだ 〜♪





……





その後の内容なんて、覚えてない



「お出口はこちらでーす」



係員さんに誘導され、会場の外に出ると





「Aさんですか？」



私「はい？」



知らない男の人に声をかけられた



「北山のマネージャーです、
迎えにいってほしいと頼まれました、笑」



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