小さな幸せ 5

207 ページ45

.



北「あちぃー、
シャワー浴びてくるわ、笑」




散々あばれて、笑いながら
お風呂にいくみっくん



その間に、朝ごはんを作る




私「〜ふんふーん♪
俺の名はマハラジャ♪
……ちゃーちゃらっちゃ、マハラジャ♪
ちゃーちゃらっちゃ、マハラジャ♪」




鼻歌歌いながら作ってたら
なんか視線を感じる




私「あ」




頭をガシガシ拭きながら
苦笑いのみっくんが



キッチンカウンターに座ってみてた




北「……ごきげんっすね、笑」



私「でっしょーっ！この歌いいよ、
テンションあがるー」




みっくん達のアルバムの曲




私「ミカにおすすめしよーっと」



北「ふははっ、ミカちゃん大変だな」



私「なんでよ！
あっ、言ったっけ？ミカとヤスねー、
付き合い始めたんだよ」



北「まじで？」



私「お似合いだと思ったんだよねー」



北「前から言ってたもんな、
ん、甘っ、このトマト」



私「あー！つまみぐいー！」




お皿に乗ってるプチトマトを
手を伸ばして取って
ポイって口にいれるみっくん




北「んふっ、ほれ」



私「いらない」



北「いいから食えよ」




わたしがトマト嫌いなの知ってて、
わざと口に入れようとする




私「んー！」




あーんは、嬉しいけど、
トマトは、嫌




北「口開けろってー、絶対うまいから。
まずかったら、ドラミちゃんのパンツ
買ってやる！なっ！」



私「……いらないし」




なんだかんだ、みっくんは
ドラミちゃんのパンツが好きらしい





一緒に朝ごはんを食べて




私「じゃ、行ってくるね」



北「おぅ、気つけてな」




みっくんに送り出されて仕事に行く





帰る場所が一緒



苗字が一緒




そんな事が、とてつもなく幸せ





ミ「A、おはよー」



私「おはよ〜、ミカ」



ミ「どう？北山さんになった感想は」



私「よくわかんない……けど、幸せ！」



ミ「おめでと！」



私「ありがとう〜！」




ミカにギューって抱きついてたら




バコッ！




私「いったっ！なに？」




後ろから、ヤスに叩かれる




ヤ「朝からイチャつくな」



私「あー、やきもちー？笑」



ヤ「誰がお前に妬くか、笑」



私「今日は、夜ミカ借りるからねー？」



ヤ「どうぞ、ご自由に！」



.

208 〜Ki side 〜→←206

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す