小さな幸せ 5

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そうか、いい事思いついちゃった




私「みっくんの魅力に気づかせれば
いいんだ。
……なんかの、ライブDVD？
あれみたら、いちころじゃない？
そうしよ、なんのDVD持って行こうかな」




ひらめいて、探しに行こうとした
私の首根っこを掴むみっくん




北「待て！」



私「ぅげっ！！！」




……く、くるしぃ




北「持ってかなくていい」



私「なんで？」



北「いや、俺のチャラいとこみして
どうすんだよって話だろ、
よけいこじれるわ」



私「……それもそうか……」



北「納得されんのもどうかと思うけど、笑」




ほら、食うぞーって
ふたり分のカルボナーラを
運んでくれるみっくん




私「あ！」



北「今度はなに？笑」



私「これ、お土産に持ってく？
いっぱい買いすぎたし。
こんな美味しいものCMしてるって
教えてあげるの」



北「いいけど、親父さんパスタ好きなの？」



私「んー、細いうどんだと思ってる」



北「だめじゃん、笑」





結局、なんの作戦も思いつかないまま





私「かっこいい！！！」




スーツに着替えるみっくん



金髪にスーツ




私「ホストみたい！」



北「は、まじ？ だめじゃん」



私「え、いいよいいよ、少しは真面目にみえる」



北「……笑」





うちの実家までは、車で2時間くらい




昼間だからと、念の為
後部座席に私は乗って出発した



最初は、全然余裕そうだった
みっくんも、うちに近づくにつれ口数が減り




私「すごいでしょ、この辺」



北「……」



私「田んぼばっかりなの、
夏にはね、ホタルが見れるんだよ」



北「……」



私「みっくん？」



北「やべぇ、緊張してきた」



私「……やっぱり、やめる？」



北「は、やめねーよ」





大丈夫かな



みっくんに嫌な思いとかさせたくないんだけど





北「この辺？」



私「うん、そこの酒屋さんの隣り」




うちの前に車をとめて、
振り向くみっくん




北「おし、行くか！」



私「大丈夫？」



北「ライブより緊張するわ、笑」




みっくんの緊張が伝わってきて
私まで緊張してきた




私「ただいまー」

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