小さな幸せ 5

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次の日の仕事中




……やっぱり、かわい〜




気づけば指輪を眺めてて




ミ「なにそれ、もらったの？」




向かいの席から、ミカが話しかけてくる




私「うん、もらったの」



ミ「すごい可愛い、さすがみっくん
Aによく似合ってる」



私「可愛いでしょ？
ちょっと大きいけど」



ミ「サイズ直せば？なくしちゃうよ？」



私「なくさないもん」






浮かれたまま、



なんとか仕事を終え、



みっくんと薮くんと待ち合わせしてる
焼肉屋に向かう





時計を見れば、約束の時間まで
まだ少しある




……寄り道しちゃおっかな




途中見かけた雑貨屋さんに
はいってみる



雑貨屋さんて、ワクワクする



これ部屋に置きたいなとか
色んな妄想が膨らんで、楽しい




……すごくいい！



可愛い赤の写真立てを
見つけた



みっくんと写真撮って、飾りたい




「ありがとうございましたー」




写真立てを抱えて店を出た





――チリンチリーン♪



ベルの音で振り返ると


私をかすめて自転車が走り去る




私「あぶなっ！」




手先がぶつかったじゃんか……




え、



ない！



みっくんがくれた指輪がない！




キョロキョロ周りを見渡すと



コロコロと転がっていく指輪が
目に入って慌てて追いかける




やだ、



みっくんからはじめてもらった指輪が……




夢中で追いかけ、




キキーッ、


激しい車のブレーキ音




「あぶないっ！！！」




知らない人の声で、ハッとしたけど




……遅かった




気づけば、目の前に車が見える





ぐぃ



なにかに思いっきりひっぱられ



道路に転がった





……痛く……ない？





「救急車！！」


「大丈夫か？！？！」




人がどんどん集まってきて
あたりが騒然としてる




……なにが起きたのか



全然わからない




私じゃない人に集まってく人達



誰かに助けられた？




……




……どうして、



……どうして、みっくんが



倒れてるの？





私「いやーー！！」




人をかきわけ、駆け寄ると



目を閉じてるみっくん




私「みっくん！起きて！起きてよ、
いやだよ……」




激しく揺さぶると
うっすらと目をあけた




北「……ばか、……いてーよ」




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