小さな幸せ 3

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北「水飲むか〜？」



ソファーに座った私に
聞いてくる



私「いらない、みっくんがいい」



来てって腕を伸ばすと



北「随分と素直ですね〜(笑)」



笑いながら隣りに腰を下ろした
みっくんに横から抱きつく




北「A、ここおいで？」




膝をポンポン叩いて、
よんでくれるから、遠慮なく
膝の上に跨った




北「ごめんな、寂しかった？」




みっくんの胸に顔をうめて
うんうんって頷くと




北「だよな、ほんとごめん」




抱きしめなおして、頭を
撫でてくれてる




めちゃめちゃ久しぶりの
みっくんの温もりが心地よくて




北「ちょっ！寝てんだろ(笑)」



私「……だいじょぶ……」



北「寝たい？」



私「んーん、起きてる、
みっくんいるから」



北「なにそれ、マジ癒されるわ」




癒される



……さっきも聞いた気がする




私「……ペット」



北「ん？」



私「アトミーが、ペットみたいって
言ってた」



北「はぁ？ A、もうアトミーに
近づいちゃだめ、
別れたんでしょ？なんだっけ？あの子」



私「さらちゃん」



北「そう、それ」



私「なんで知ってんの？」



北「……うん、なんでも(笑)」



私「ヤス？」



北「……いや、……違う」




違うの？



他にいなくない？



私も今日聞いたばかりなのに、
みっくんが知ってるのおかしくない？




ガバッとみっくんの胸から
顔をあげて、じーっと見ると




北「なんかさ、知らない番号から
電話かかってきてて、ずっと
無視してたんだけど、
あまりにしつこいから、出てみたのよ」




私「もしかして……さらちゃん？」



北「うん、相談があるとか言ってさ」



私「……会ったの？」



北「Aと会う時間もないのに、
会うわけないっしょ？」



私「……ほんと？」



北「疑ってる？」




首を振ると、にっこり笑うみっくん




北「よかった、じゃあさ、
約束しよっか」



私「うん？」



北「お互いに、隠し事しない事」



私「うん」



北「あと、なんでも正直に言う事。
たとえば〜今みたいに寂しかった
とか？」



私「言ってもいいの？」



北「いいよ、なんでだめなの？」

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