小さな幸せ 3

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ア「俺んとこ、くる？」



私「へ？」



ミ「こら、口説くな(笑)」




口説かれてんの？




ア「バレた？(笑)
でもさ、会えない彼よりいいんじゃない？」




……会えない彼より……




そんな事言われたら、



尚更会いたくなる




私「……帰る」




今日は、起きて待ってよう……



お酒のせいで、若干眠いけど




ミ「じゃ、帰ろっか」



ア「俺、送ってくよ」





駅でいいって言ったのに、
フラフラだからと、うちの近くの
コンビニまで送ってくれた




私「もーだいじょぶー、ありがとう
ございまーした！」



ア「……ほんとかよ(笑)」



私「酔い覚ましに、アイシュ買って
かえりまちゅ」



ア「いや、喋れてないし、
家まで送るって」



私「だーいじょぶー！」



ア「……行くよ(笑)」




コンビニの中まで一緒に
はいってきて




私が選んでるのを
ニコニコ見てる




私「アトミーも食べたいの？」



ア「違うよ(笑)嬉しそうに選んでるから
見てただけ」



私「ふーん、きーめーた！」



ア「ぶはっ(笑)」




なんで笑われたのか、わかんないけど、



お会計を済ませて外に出る




まだフワフワしてるけど



差し出された手は、握らない




ア「意外とガード固いね」




アトミーが何考えてるのか
さっぱりわからないまま
マンションの前に到着




ア「ここ？ すごい高級マンション
だけど」



私「うん、みっくんち。
うち、この前の台風で、
ぶっ壊れた〜、ふふっ」



ア「一緒に、住んでるわけじゃないんだ」



私「うん、引越すまで、
いさせてもらってる」



ア「紹介するよ、俺んち不動産だから」



私「いいいい、大丈夫」




いつまでここに居られるか
わかんないけど……




ア「いずれ、出るなら早い方がいいでしょ
生活リズムが違うのに、
ここに居たって寂しいだけじゃん、
俺なら寂しい思いさせないけどな」





あれ



これはもしかして



口説かれてる？




さすがに、酔っててもわかる




腕をつかまれ、




ア「Aちゃん……」




詰めよられ、どうしていいか



わかんない




私「……」






「ごめん、アトミー、俺んだわ」





後ろから、



愛しい声がした

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