小さな幸せ 3

106 ページ26

私「……ち、近い」




みっくんの胸を押してみるけど、
びくともしない




北「ちゃんと俺の目見て？」



私「近すぎて、見れない」



北「見ろって」




おでこをくっつけられたまま、
ぎゅっとつぶってた目をうっすら開けると



やっぱり甘いみっくんの目




北「書いてない？」



私「なにを？」



北「Aが好きだって」



私「……どこにも書いてない」



北「おかしいな、よく見て？」




じーっと、みっくんの目を
見つめると



更に近づいてきて、チュッと
優しくキスされた




私「……」



北「伝わった？」




伝わった、かも……




北「伝わってねーなー、もういっかい」




車の中っていうシュチュエーションに
ドキドキしちゃって、何も言えない私に
また、顔を近づけてくる




私「つ、伝わったっ！！」



北「ふっ」



私「……んーっっ」




後頭部を押さえられ、舌まで絡めとる
濃厚なチューをされ、




私「……んっ」




息苦しくなって、みっくんの胸を
トントンって叩くと、




北「やべ、ここ外だった(笑)」




笑いながら、離れるみっくん





……はぁ……心臓とまるとこだった





北「あーー」




ビクッ！



……な、なに？




急に雄叫びをあげ
ハンドルにもたれかかってる
みっくん




私「え、どうしたの？」




顔だけ、チラッとこっちに向ける




北「葛藤してんの(笑)」



私「なんの？」



北「ドライブ連れてくか、家に帰るか」




なにそれ




私「ふふっ」




葛藤する内容に笑っちゃうと、
頭をくしゃくしゃっとされ




北「どっちがいい？」




って聞いてくるから




私「ドライブ(笑)」




迷わず、言うと



ガクッとわかりやすく、項垂れるみっくん




私「嫌なら言わなきゃいいのに(笑)」



北「ちげーよ、早くくっつきたいじゃん？」




そういう事か



そんな事言われたら……




……





カチッ




北「え？」




自分のシートベルトを外し、



運転席のみっくんに跨って座って、



首に腕をまわした




だって



私だって早くくっつきたい




北「うわ！待って待って(笑)
ちょ、A、……んっ」




思いっきり、自分からチューをして
みっくんの胸に顔をうめた

107→←105

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す