小さな幸せ 3

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そうだった！



玉ちゃん、いたんだ！




「あら、このポスターにそっくりね〜」




大家さん、呑気な事言ってるけど、
それ本人だから……




玉「ふははっ、よく言われるんですよ(笑)」




本人に見られるって……なんなの？



ひかれたよね、これ……




北「A、いいから、部屋みといで(笑)」




挙動不審な私を促すみっくん




そ、そうか、そっちが先だった




私「……うん」




リビングは壁に染みができている
けど、さほど被害はない




最悪なのは、寝室だった



ベットの上からポタポタと
雨漏りしている状態




大家さんの話しによると
もうアパートは取り壊しの話が、出ていて
修理する予定はないとの事




まだ契約期間中なので引越しに
かかる費用はすべて出すから
別の場所にある新しいアパートに
移ってほしいとお願いされた




せっかく、みっくんのうちの側で
気にいってた場所だっただけに、



ショックしかない





大家さんが帰った後、




北「A、玉送ってくるから、
うち来る準備しといて」



私「……うん」




泊めてくれるんだ




玉「じゃ、Aちゃん、またね〜」



私「あ、はい、また」




またがあるのかは知らないけど、
一応言ってみる




玉「あ、社交辞令だと思ってるでしょ、その顔」



私「……」




バレてる……




玉「困った事あったら、連絡してね、
番号、Aちゃんの携帯にいれといたから」



私「え！」




いつの間に……




北「お前いつの間に(笑)」



玉「え、さっき携帯出た時。
ミツとなんかあった時必要だと思うよ？」



北「お前は、二階堂か！」



玉「え〜、ニカも知ってんの？」




いいから行くぞって、玉ちゃんを
連れて出ていくみっくんを見送り



携帯を確認すると、



ほんとに携帯番号が追加されていた




……やばいな、私の携帯





とりあえず、今日泊まる荷物を
準備して待っていたら、




北「準備できた？」




と、帰ってきたみっくん




北「荷物、それだけ？」



私「そうだよ？」



北「……」




なんか違った？




北「A、うちおいで？」



私「うん、泊めてね」



北「違くて」



私「え、違うの？」

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