小さな幸せ 3

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さ「お話しました？
どうしよう、めちゃめちゃ
かっこいい〜」




うん、わかるよ



ただボール蹴ってるだけなのに
なんか、かっこいいもん




ア「じゃ、俺も行ってくんね」



さ「わたし、ここで見てるね」




他のメンバーも、次々と合流し、
相手チームも揃ってきたらしい




いつの間にか、試合が
はじまってて、




「やべー、はじまっちゃった」




遅れてきた人をみたら、



宮っちだった




さ「あ、宮田さん！こんにちは〜」




さらちゃんも気づき、
顔を赤らめて、挨拶してる




宮「こんにちは〜！ どんな感じ？」




宮っちは、ニコニコと私達に
話かけてくる




さ「えーっと、今1点入れられたところです」




宮「まじか〜、負けてんじゃん」




そのまま、ベンチに腰をおろして
試合を見てる宮っち




――キャー




みっくんがボールを持つと
相手チームの応援の子が歓声をあげる




あれが、さっき言ってた
みっくんのファンって言ってた人達か




さ「あの子達、絶対みっくんのファンですね」



ミ「そうみたいだね」




そんな話しなんか気にならないくらい



みっくんの動きに見惚れてると



ゴールを決めたみっくんが、



こっちを指さして、喜んでる




さ「キャ〜！！ 指さしました？
かっこよすぎません？」




さらちゃんは、更に大興奮




宮「北やん、ナイスー！」




宮っちが大声で叫ぶと



こっちに向かって走ってくる




北「宮田、交代ー、行って(笑)」



宮「え、俺まだウォーミングアップして
ないんだけど」



北「だーいじょうぶだよ、行って、行って」




まじかよ〜！って言いながら、
グランドの中に走って行く宮っちをみて
みっくんが笑いながら、こちらに近づき




北「A、水取ってー」




私達の足元にあるクーラーボックスを指さした




さ「あ！どうぞ！」




すかさず、さらちゃんが真っ赤な顔で、
水のペットボトルを手渡す




北「あ、どうも」



さ「あの」



北「ん？」



さ「すごくかっこよかったです！」



北「そ？ありがと(笑)」




ふとみっくんを見れば、
うんって頷いてて、私が言ってた子だって
察したらしい

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