小さな幸せ 3

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はじめてみっくんのうちで
ひとりで迎えた夜




さらちゃんとご飯を食べて
改めてみっくんのファンだって知って



もやもやしてた




この前の冬コンにお友達に
連れられていって、みっくんに
堕ちたらしい さらちゃん




「ヤスさんが、まさかお友達だったなんて！」




会える事を、夢みたいって、アトミーの
苦笑いも気にせず力説してた




「運命だと思う」




なんて言い出す さらちゃん




運命……




もし、あの時、ヤスが一緒に飲んだのが
私じゃなく、さらちゃんだったら……



みっくんは私じゃなく、さらちゃんと
つきあってたかもしれない



だって、
うちの会社で、1位2位を争う可愛さだし




そんな事考えたら、



ますます不安になってきてしまった




アトミーがトイレに行った隙に
ミカが




「みっくんに彼女がいたらどうする？」




って、質問する




「えーどうしよう……ショックかも
でも、まずはお友達になる事が目標です」




まずは……



まずはってなんだろう





アトミーとさらちゃんと別れて




ミ「あれ、気をつけた方がいいかも」




ミカがまた不安な事を言い出す




ミ「私達と最も合わない人種だわ」




良くいえば、女の子らしい女の子



悪くいえば、ブリッコ




ミ「アトミー、よくつきあってるよね」



私「男の人には、あれが可愛いんだよ」



ミ「……Aには言ってなかったけど、
柊吾さんに猛烈アピールしてたらしいよ、
相手にされなくて、アトミーにいったって噂」



私「え！なにそれ！」



ミ「ま、みっくんは大丈夫だと思うけど、
気をつけた方がいいね」




全然知らなかった



もんもんとしながら帰ってきて




うちの冷蔵庫にあった食材を
みっくんちに運んで、



まだ慣れない家でひとりで過ごすには
時間がとても長い気がして



早々と眠りについてしまった





気がつけば、



帰ってきたらしいみっくんが



私の上にいて



嬉しくて手を伸ばしたら、ただいまって
キスが返ってくる




北「ん」




腕を伸ばしてくれるから
喜んで頭をのせる

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