Stand by me 5

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翔「誰だよ……」



口を抑えられる



……なんで口抑えるの？



一気に恐怖が襲う



声をだせないから、首を振って抵抗する




翔「A、暴れんな」





コンコンッ！


何度も叩かれるドア




チッと舌打ちしながら、
ドアを開けに行く翔真




翔真から解放されたけど、
恐怖からか、その場から動けない





少しだけ、ドアが開く




翔「はい」



藤「Aいるでしょ？」



翔「何か用ですか？」



藤「返して？」




やっぱり、太輔だ




翔「今、話ししてる最中なんで」



藤「それは、同意の上？」



めちゃめちゃ冷静に喋る太輔



翔「そのつもりです」




……嘘つき、同意なんてしてない




力ずくで、部屋の中に入ってくる太輔




翔「ちょ、なんですか？！」




私と目が合ったまま
翔真に聞く




藤「泣いてるのは、なんで？」



翔「あなたには、関係ありません」



藤「俺の彼女、泣かさないでもらえる？」



翔「え？彼女？」




私を見る翔真




翔「大倉くんとつきあってんじゃないの？」



私「……違う」




藤「A、おいで？」



ソファーから動けない私を
手を伸ばして呼ぶ太輔



その手に引き寄せられるように
太輔の元に行って腰にぎゅっと抱きつく




藤「大丈夫？」



私「……」



嫌で嫌で、言葉もでない



頭を撫でてくれるから、
今度は、安心感で涙が溢れる




藤「話しなら、俺が聞く
A、いい？」



こくんと頷く



藤「なんか、彼に言っておきたい事ある？」



ブンブン首を振る




藤「大倉くん、A連れてって」



ドアの外に向かって言うと
大倉くんがひょっこりと顔を出す



大「ええの？連れてって」



藤「こんなんで、ここに置いとけない」



震えて泣いてる私を気づかってくれる太輔



大「じゃ、いこか？Aちゃん」



太輔を見ると、優しい顔して
うんって頷いてる

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