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take21 ページ22

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「さ、ついたよ〜まずは事務所ね」

車が止まると、滝沢さんは自らドアを開け私を先に降ろしてくれた

「ありがとうございます」

運転手にもお礼を述べ、ぺこりとお辞儀をする


「いいね〜、礼儀がきちんとしてて。うん、僕らの事務所にピッタリだ」


ニコニコととても優しい笑顔で褒めてくれる

滝沢さんこそ、人をよく見ているのだなと感心させられた

自分にとって当たり前な行動だったけれど、褒められるのは嬉しい


「ありがとうございます」

「うん。笑顔もバッチリ。タレントにしたいくらい!」


なんて恐ろしいことをいうのだろうか

私はタレントやモデル、もちろんアイドルの人たちを綺麗にして、普段の魅力をさらにパワーアップさせるこの仕事が好きだ

魅力に魅力を重ね、最大限の良さを引き出す手伝いをできるのは、誇りでしかない

「はは、私はこの仕事に誇りを持ってますし、大好きなので今のままで十分ですよ」


そんな簡単に売れる世界でもないしね


「うーん!!最高!!!」

はっはっはと笑い背中をバンバン叩かれる
決して痛くはないから、力加減にもちゃんときを使える素敵な人だ


「お、滝沢くん上機嫌」

「ホントだー、ふっかと息ぴったりの時より楽しそぉ〜」

「や、やめなさい!お前は!」


ふっかとさっくんが降りてくると、ゾロゾロとほかのメンバーもおりて中へ入っていく


「あ、僕達が案内した方がいいですか?」


立ち止まったかと思ったら、こちらに振り返り案内を申し出てくれたのはラウールくんだった

振り返った姿は、モデル体型で雑誌撮影続いてたっけな?と錯覚が起きる


「お、じゃあ頼もうかな。案内が終わったら、そのまま歓迎会に向かって。俺はいけないけどね」

え?行かないんすか提案者なのに、、、

「はは、色々調整が必要でさ。あ、そうだ、明日の仕事もこの子達について回るよう変更頼んでおいたから、詳細は関原さんからメール来ると思うから」

「今日はありがとうございました。承知致しました、、、」


隣にいてくれたその人はすっと席を外してしまった

頼もしかった人がいなくなって少しだけ心細い


「じゃあ、Aちゃん!行こっ!」


ねえ、みんなー!と先に中に入りくつろいでいたsnowmanの元へと向かった

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作者名:なまじ | 作成日時:2020年6月1日 17時

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