出会い 工藤新一篇 ページ48
―数時間後、阿笠邸―
『おぉ！博士すごい！天才！』
「それほどでもあるかのォ〜！」
Aは手に靴を持っていた。彼女が気に入っていた、水色のハイカットスニーカーである。
昨晩、2人が毛利家へと向かう際、博士がAの靴を貸りていったのだ。
『まさか、ローラーシューズになって返ってくるなんて！』
「博士、珍しくいいもん作ったじゃねーか」
「珍しくは余計じゃ！」
彼女のスニーカーには、博士による細工が施されていた。
くるぶしあたりにある、星のマークを手で軽く押すと、靴底からローラーが出てくるのだ。いわばローラーシューズ。普通に走ることもできるし、モーターも装備されている。
「太陽光でモーターの充電ができるんじゃ！」
「博士、俺にはねえのかよ？」
「新一にも、いろいろ開発しているところじゃよ！」
『その体じゃあ、何かと不便だし、危険だもんね』
それから、と博士はテーブルに置かれているクッキーを食べながら、新一に目線を向けた。
「新一の学校じゃが、帝丹小学校へ転校届けを出しておいたぞ」
『一年生？』
「そうじゃ。で、その手続きのことで優作君らにも話しておこうと思ったんでのォ」
『優作さんと有希ちゃんに、話したんですか？』
「2人が蘭君の家へ行ってから、電話したんじゃ。その手続きの話をするには、新一の幼児化の話もしなければならなかったもんじゃから、全て話したんじゃ」
「あの人らなら、簡単に信じたんだろ？」
『有希ちゃんとか、〔小さな新ちゃんに会いたい！〕って言い出しそう』
「確かに、そう言うとったよ」
実に有希子らしい感想である。とはいえ、新一とその周りの人間への危険度は理解したようで。Aのことも、聞いてきたのだ。
「〔そんな危険な話、Aちゃんにしたの！？〕と言われてのォ」
『それで、私の親の話を？』
「そうなんじゃ…本人が言ったほうがいいとは思ったんじゃが…」
『大丈夫ですよ。あの2人なら、きっと理解してくれるから』
「A君がそう言うならいいんじゃが…」
他の発明品の開発も博士に頼んで、2人は阿笠邸を出た。
『よっ…と。お待たせ』
「全部詰め込んだのか？」
『いや、ちょっとだけ服とか置いてきた。何かあって蘭ちゃんちにいられないときとか、ここへ泊まるだろうから』
Aの荷物を取りにやってきた工藤邸。彼女は、帰国の際に使ったキャリーに衣服などを詰めて、リビングで待っていたコナンの隣に腰掛けた。
―――
(。-∀-)
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - コナン大好きです漫画とアニメと映画見るくらい大好きです更新大変だと思いますが頑張ってください応援してます (2018年11月10日 10時) (
レス) id: 9b074a0665 (このIDを非表示/違反報告)
☆藤井伶菜☆(プロフ) - 高校卒業資格のところですが高橋沙羅じゃなくて高梨沙羅ですよー (2017年2月27日 6時) (レス) id: 685133b627 (このIDを非表示/違反報告)
とみ - 一瞬で気づくのすごい (2016年4月22日 11時) (レス) id: 86e9b475ac (このIDを非表示/違反報告)
PIRANIA同盟 - わぁーーーー！！ マジで神小説ですっ！！！！ 何度も１から読み返してます…(照/// 応援してます。 どんどん新作出してください！！ (2015年10月31日 13時) (レス) id: 6a6985e085 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - ひとつだけ言わせてください！新一はお母さんのことを「お袋」じゃなくて「母さん」って言ってますよぉ。 (2015年5月7日 20時) (レス) id: e6681ad596 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kaka | 作成日時：2013年5月10日 15時
