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出会い 工藤新一篇 ページ40

『どっから話せばいいのかな。…とりあえず、謝っとくね。ごめんなさい』

私の親は、病死でも事故死でもないんだ。小さく呟かれたその言葉に、2人は驚きを隠せなかった。

『私の親は、2人ともある組織の一員だった。仲間を助けようとして、殺された。助ける時に、いつかそうなることを予期していた2人は、私に危険が及ばないように全てを処理して、〔ただ生きてくれ〕という願いを残していったの』

彼女は思い出していた。何もない部屋と、そこに残された手紙と小さな箱を。

『その組織は…黒をチームカラーとしているの』
「!?」
「Aくん、それは…」
『うん…好んで着るらしいよ。カラスのように真っ黒な服を』
「…俺がつけた奴もそうだった」
『目的も、ボスが誰なのかも、全くわからない。けど、父さんと母さんが奴らの幹部に殺されたのは事実。――つまり、そういうことをする組織なのよ』

Aは少し、目を伏せた。

『父さんは組織の諜報員、母さんは研究員。2人とも有能だったみたい。2人は直接、人を殺したことはないけど…間接的になら、いくらでもある。そんな人生を歩んだ分、私には明るく生きて欲しかった。だから、組織でも2人は、結婚していることでさえ告げていなかった』

結婚していることがわかれば、子供の存在も疑われる。組織の存在を知っている上、有能なメンバー2人の子供ともなれば、組織はAをメンバーに加えたがる。

そして、Aは両親と同じ人生を生きることになる。

『両親の死後。組織は両親と関わった人間に、組織の存在を知った人物がいないか探るだろうと思った。だから、両親も私と自分たちが繋がるモノを全て処分した…』

思い出もなにもかも、捨て去った。それはどんなにつらく、悲しいことだっただろう。

『私は海外へ飛び出した。組織の様子見としても、海外を放浪するのはいいと思ったから。そして、優作さんと有希ちゃんに出会った…。2人は私の両親が殺されたことも、組織の存在も知らないよ』
「…そうだったのか」
『…怒らないの?』
「なにを怒るんだよ」

ミニ新一は、はぁ?と言いたげな視線をAに向けた。
―――
文字数ェ…\(^ω^)/←

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美紀 - コナン大好きです漫画とアニメと映画見るくらい大好きです更新大変だと思いますが頑張ってください応援してます (2018年11月10日 10時) (レス) id: 9b074a0665 (このIDを非表示/違反報告)
☆藤井伶菜☆(プロフ) - 高校卒業資格のところですが高橋沙羅じゃなくて高梨沙羅ですよー (2017年2月27日 6時) (レス) id: 685133b627 (このIDを非表示/違反報告)
とみ - 一瞬で気づくのすごい (2016年4月22日 11時) (レス) id: 86e9b475ac (このIDを非表示/違反報告)
PIRANIA同盟 - わぁーーーー!! マジで神小説ですっ!!!! 何度も1から読み返してます…(照/// 応援してます。 どんどん新作出してください!! (2015年10月31日 13時) (レス) id: 6a6985e085 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - ひとつだけ言わせてください!新一はお母さんのことを「お袋」じゃなくて「母さん」って言ってますよぉ。 (2015年5月7日 20時) (レス) id: e6681ad596 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kaka | 作成日時:2013年5月10日 15時

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