出会い 工藤新一篇 ページ31
翌日。
『♪』
ご機嫌なAは、キッチンで朝食を作っていた。
「っあぁ〜ねみぃ」
新一がいかにも眠そうに椅子へ座りこむ。制服(ネクタイ、ジャケットは着用していない)姿の新一の手には、早速、新聞が握られていた。
『おはよ、新一』
「あぁ…はよ」
昨日出したように、コーヒーが入ったカップを新一の前に置く。早くもこれが日常になりつつあった。
『…よし、できた』
作り上げた朝食をテーブルに置き、自分の分のコーヒーも淹れて席につく。
新一の前、そこがAの席となっていた。
「いただきます」
『どーぞ。私もいただきまーす』
朝食は1プレートだった。1枚のプレート状のお皿に、フレンチトーストとウインナー、スクランブルエッグなどが盛られている。
『ん〜おいし』
「うまいな」
『それはそれはお粗末さまです』
2人はあっという間に平らげた。新一が学校へ出かけるのを、Aが玄関先で見送る。
「じゃ、3時な」
『りょーかい。あ、新一』
「あ?」
ドアを開けようとした新一が、Aに呼び止められて振り向く。彼女は新一のネクタイを手にとり、キュ、と締め直した。
『曲がってる。…ん、いってらっしゃい』
「…っ//いってくる//」
新一が出かけるのを見送ると、Aはキッチンへ戻った。ぱぱっと洗い物をこなした後、今日2杯目のコーヒーを注いでリビングのソファに腰掛けた。
『有希ちゃんにメールしとこ』
スマホを操作し、有希子に
〔おはようございます!そっちは今何時ですかね。こっちは楽しく暮らせそうです(*^^*)新一にもよくしてもらってるし、お隣の阿笠博士とも仲良くなれました!何かあったらまた連絡します!〕
というメールを送信する。送信完了を確認して、Aは書斎から本を持ってきた。
新一がここの本は自由に読めばいい、と言っていたので、遠慮せずに読むことにしたのだ。
『んんー…そいつは犯人じゃないでしょ…』
ブツブツと呟きながら、Aは本へと集中した。
―――
次ですね!本来のヒロインやっと登場!←
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
965人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - コナン大好きです漫画とアニメと映画見るくらい大好きです更新大変だと思いますが頑張ってください応援してます (2018年11月10日 10時) (レス) id: 9b074a0665 (このIDを非表示/違反報告)
☆藤井伶菜☆(プロフ) - 高校卒業資格のところですが高橋沙羅じゃなくて高梨沙羅ですよー (2017年2月27日 6時) (レス) id: 685133b627 (このIDを非表示/違反報告)
とみ - 一瞬で気づくのすごい (2016年4月22日 11時) (レス) id: 86e9b475ac (このIDを非表示/違反報告)
PIRANIA同盟 - わぁーーーー!! マジで神小説ですっ!!!! 何度も1から読み返してます…(照/// 応援してます。 どんどん新作出してください!! (2015年10月31日 13時) (レス) id: 6a6985e085 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - ひとつだけ言わせてください!新一はお母さんのことを「お袋」じゃなくて「母さん」って言ってますよぉ。 (2015年5月7日 20時) (レス) id: e6681ad596 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kaka | 作成日時:2013年5月10日 15時