【名探偵コナン】もう一人の名探偵【劇場版限定】プロローグ

出会い　工藤新一篇 ページ18

[新一Side]

駅に着いたところで、Aが〔そうだ〕と呟いた。

『ところでさ』

俺の自宅へ向かうため、タクシーを一台捕まえて乗り込む。

「ん？」
『新一、日本警察の救世主とか言われるほどの名探偵なんだよね？』
「おーマスコミはそう言ってるぜ。まあ実際、名探偵だからな！」
『…そんな名探偵サマが、キッドの暗号解けなかったわけ？』
「…いや、あれは…」
『理由があるの？』
「あの暗号は…その…」
『まさか…解けなかったの？』
「いや、えーっと…」
『…暗号は解けず警察に一応同行したものの、その解釈に違和感を感じ続けていた…そして、犯行時刻を過ぎてから真の意味に気づき、中森警部に働きかけて、犯行場所へやってきた…』

…こいつ、なんでこんなに頭回るんだよ。

突然、同居が決まった少女――Aは、歳には完全に似合わない容姿と、頭脳、観察力を持っていた。

「う…や…あぁ、そうだよ！悪ぃかよ！」
『開き直ったね。君今、開き直ったね』
「開き直って何が悪い！いいだろ、警察の当初の解釈を俺が言ったわけでもないんだし！ちゃんと、あの解釈が違うことには気づいてたんだ！」

半ばやけくそになって言った。

すると、ぶふぉ、とAは吹き出した。笑いが止まらない。俺はあっけにとられていた。

『あ、ごめwいいね、工藤新一。面白いよ。…改めて、よろしくね』

Aは笑いすぎて目に浮かんだ涙を拭いつつ、にっこりと微笑んだ。

…なんだこいつ。

『…新一？』

俺から返事がないことを疑問に思ったのか、顔を覗き込むようにしてぐっと近づいてくる。

…なんだこいつ。

『新一ー？』

Aは俺の視線の手前で、ぶらぶらと手を振る。

…なんだ、こいつ。
―――かわいい。

『新一ー！おーい！工藤ー！』
「あぁもう、なんだよ！//」

なんだよ、この感情は。
今まで、どんな女見てもかわいいなんて思ったことねーだろ。

それなのに、なんでこんな…。

『？』

俺に視線を投げかけられた少女は、きょとんとした顔になって、それから、、、

優しく、微笑んだ。

「っ///」
『え、何？どうかした？』

Aはまたきょとん、とした顔になった。

――俺、こいつと同居なんてできんのか？


―――
突然ぶちこんでしまいましたね…すみません。
えと、とりあえず新一は蘭に恋愛感情はなく、それは蘭も同じという設定で…

ゆいぱるさん、ごめんなさい！お断りしておきながら、どうやらオチはコナン、もとい新一になりそうな感じです←

出会い　工藤新一篇→←出会い　工藤新一篇

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す