４＊流れ ページ7
「何か用か？」
「あ、えっと、先日電話させていただいた…」
「ああ、朝霧だったか」
「はい」
ふむ、と少し考えてから、黒蜥蜴の奴らを追い出した国木田さん。あああ…お年寄りには優しくして…割とすきなんです黒蜥蜴………。
「すまんがこの有様でな…」
わざわざ来てもらったのに申し訳ない、と眉を八の字にして片付けをし始める国木田さん。まあ突然だったみたいだし仕方ない…。出直そうかな。
「大丈夫です、出直しますよ」
「すまんな」
「いえ」
今日暇になっちゃった。どうしよう。
「国木田ぁー、僕もう行くね」
帰ろうかな、と考えていると、ふとそんな声が部屋に響いた。特徴的な声だ。そう、我らが名探偵、江戸川乱歩である。
「乱歩さん、また依頼ですか？」
「もちろん！この世界一の名探偵、乱歩さんをご所望のようだからね！
全く、世の軍警は僕がいないと何にもできないんだから！」
あっはっはっは！と腰に手を当てて高笑いする乱歩さん。相変わらず可愛くてかっこいい。普通に推しです。
国木田さんは、そこでふと私を見た。私と目が合って、矢張り、とでも言うように頷いた。
「朝霧、乱歩さんと現場に行ってくれないか」
「は？！？！」
いやいや待て待て何を言い出す、ねえ、ここで！彼と！行くのは！主人公の中島敦だろうが！！！
しかし当の本人はせっせと片付けに勤しんでいた。
「面接が行えない。だがこの社の要でもある乱歩さんと同行して、彼が好印象を持てば…また、この社に来て欲しい」
社長に後から言っておく。国木田さんはそう言った。どういうこと？…物語が、変わってる？
「助手なんて要らないんだけどなー」
「えっ、じゃあ彼女は何故？」
敦くんの問いに、乱歩さんは笑顔で答えた。
「僕、列車乗れないの」
「ふーん、朝霧Aね」
「は、はい、よろしくお願いします、乱歩さん」
「まあ精々足を引っ張らないでね」
「ウッス…」
現場に向かうまでの会話である。
どうしよう、本当に、本来彼とこの会話をするのは敦くんだったはずでは？？何故私がここに居るんだ、確かにちょっとは関わりたかったけど、これじゃ話が変わりすぎるんじゃ…！
「何、どうしたの？」
「っあ、い、いえ！なんでもないです！」
「なんでもないなら早くして、遅い！」
………とにかく、一旦流れに身を任せてみるか。
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三斗(トリップ願望者)シグマ君は私の精神安定剤 - ええええええ！何でこんな此れから良い所☆みたいなとこで更新停止になるかなああああああああああ‼‼‼作者さん！Come buck‼‼‼‼‼ (2022年7月24日 12時) (
レス) @page22 id: 1595fb6da3 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - すごく面白いです！更新待っています (2021年8月5日 13時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ。(プロフ) - はじめまして！読ませて頂きました！！めちゃくちゃ面白いです！主人公ちゃんチート過ぎますね笑 好きです！これからも更新頑張って下さいっ！！楽しみにしています！！ (2019年9月1日 15時) (レス) id: fb79d568bf (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 面白いっ！素敵な作品をありがとうございます。これからも更新頑張って下さい！応援しています。 (2019年8月21日 16時) (レス) id: 2ac506ad59 (このIDを非表示/違反報告)
斑杏(プロフ) - 音奏さん» す、素晴らしいですか！ありがとうございます…！更新頑張ります！コメントありがとうございました！ (2019年5月4日 22時) (レス) id: 757faf627b (このIDを非表示/違反報告)
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