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「はい、ミルクティーあげる」
『ありがと…』
私達は公園のベンチに座った。
「…ごめんね、あそこから離れればよかった」
『なんでうみくんが謝るの、
…私が諦められてないのが悪いの』
振られて、すっぱり諦めることが
出来たら良かったのに。
神様って、ほんといじわるだ。
「俺ずっとAちゃんの話聞いてて思ってたの。
俺だったらこんな思いさせないのにって…」
「代わりでもいいから、
寂しいときはいつでも呼んで?」
『そんな、うみくん利用するような事出来ないよ』
「じゃーどうすれば俺のこと好きになってくれる?」
うみくんの目は真っ直ぐ私を見ている。
ビー玉のような大きな瞳に吸い込まれそうになる。
…どうすれば、いいんだろう。
「ごめん、色々一気に言い過ぎちゃった。
でも俺がAちゃんのこと、
大好きだってことはわかってて欲しいな〜」
『は、い…』
普通に大好きって言われるもんだから
さすがに恥ずかしくて顔が赤くなる。
外が暗くて良かったかも、
「もう大丈夫?」
『うんっありがとね。』
うみくんには、お世話になりっぱなしだ。
「じゃあまたデートね!
今度はちゃんと水族館行こ!」
『わかったわかった、』
よっしゃー!とガッツポーズして立ち上がる。
そんなに私と水族館行くの嬉しいのか、と思う。
好きって、どういう感情だったっけ?
でも楽しいなら、今はそれでいっか。
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花梨(プロフ) - 遥さん» ありがとうございます;; 更新続けて出来ずすみません!少しずつですが更新頑張ります! (2020年10月18日 18時) (レス) id: 358ef2a43f (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - このお話大好きで更新楽しみにしてました!頑張ってください! (2020年10月18日 13時) (レス) id: 3701384456 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - さとみさん» ありがとうございます!更新頑張ります〜! (2020年9月23日 17時) (レス) id: f1d9119847 (このIDを非表示/違反報告)
さとみ(プロフ) - 海くん可愛い♪更新楽しみにしてます。 (2020年9月23日 6時) (レス) id: eabb993d38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花梨 | 作成日時:2020年9月16日 3時