彼のミルクティー。

#milky ページ5

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「大丈夫？」


声が聞こえて
まぶたをこじあける。





ぼやけた視界が
次第にハッキリしてきて
白い天井が目に映る。






保健室。

棚に並んだ薬品が目に入って
ようやく理解する。







「大丈夫？」


もう一度声が聞こえて
私は声のする方に視線を向ける。





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「 … へ 、？」

私の情けない声に
声の主が柔らかく微笑んだ。






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…中島くん 、


中島くん 。





私の脳が、やっと彼が
私を見てることを認識して、
急いで起き上がろうとする。







「いた、っ」


___ズキン、

と、痛みが頭に走る。




「まだ、寝てて。」


中途半端に起き上がった私の肩を
中島くんがそっとベットに押しもどす。






その瞬間、肩と顔がブワッと熱を持つ。



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「夢みたい、」


無意識に呟いた私の言葉は、幸い
中島くんにはきこえなかったみたい。






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「ごめんっ」

と突然中島くんが頭を下げた。

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