彼のミルクティー。

#milky ページ31

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数日後の昼休み。

私はあることに気づく。







「健人くんって、…それ好きなの？」



健人くんが毎日飲んでる
パックのミルクティーを指差す。





チューチュー吸ってる健人くんな口元に
釘付けになりながら話しかける。






「バレた、？」


私の質問に、子供っぽく
すこし首を傾ける。






「毎日買っちゃうんだよねー、」




甘くておいしーの、と言って
ストローから口を離す。






ストローになりたい、、


健人くんの唇に触れてた
そいつに生まれた嫉妬心。



私、変 態なのかもしれない、
と思ってたら、





「飲む？」


「へ？」



差し出された紙パック。
健人くんが飲んでたミルクティー。





手を伸ばしたい本音と
下心がバレないかの不安で
戸惑ってたら、急に消える紙パック。




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「くれんの？もーらいっ」


驚くより先に
風磨がそれを口にする。






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数秒後。





飲み終わった風磨は、んべっ、って
舌を出して、私には背中を向けた。



この前、生徒会室で雑に扱った自分を
思い出して、今さら後悔する。





むかついてふいっと
目をそらしたら、
遠くの席の佐藤くんと目が合った。





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" ざ ま あ み ろ "


事の成り行きを見てたのか、

彼の口がそう動いて
口角がクイっと上がった。

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