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思考回路が停止していたのか、しばらく黙っていたうみが口を開いた。
中「…あー、お誘いありがとうございます。でも、これから2人で花火見るんで」
ルカ「えー?2人より大勢の方が良くない?ほら、隣の子もさ、一緒にどう?」
「私は、いいです」
ルカ「はー?ノリ悪いね。じゃあ海人君行こうよ。この子帰るって」
別に帰るなんて言ってないけどな。
私が邪魔なら帰るけど。
中「…女の子1人で夜道帰らせられないので、俺も帰ります」
ルカ「…あっそ。じゃあ!また今度遊んでよ!じゃあね!」
そう言って私を一度見た後に何処かへ行った。
女ってこわ。
中「何あの人。ちょー怖いじゃん」
「うみのこと好きなんだって。マコが言ってた」
中「うわ、なにそれ、俺変なのに好かれてんの?」
「一応先輩なんだから変なのとか言わないの」
あーあ、今日は楽しいはずのお祭りなのに全然楽しくない。
私の晴れない気持ちとは裏腹に綺麗な花火が夜空に打ち上げられる。
中「…きれーだね」
「うん」
夜空に打ち上げられる花火みたいに、私の心も綺麗になればな。
大きな音を立ててパラパラ散っていく花火を、ぼーっと見上げていた。
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花火が終わったあと、時間を確認するためにスマホを開くとちゃかから連絡が来た。
宮『今どこ?』
『いつもの花火スポット』
宮『俺ら先帰るけど海人と帰れる?』
『うん』
はぁ。
疲れた1日だったな。
早く帰ってお風呂入って寝よ。
「ちゃか先帰るって。私たちも帰ろ」
中「はーい」
2人で歩く帰り道。
中「今日はWデートって事で、はい」
そう言って左手が差し出される。
「まだやってたの?」
中「当たり前じゃん。ほら」
私の右手を取りスタスタと歩き出すうみを小走りで追いかける。
夜の涼しさとは裏原に、少し熱くなった私の頬。
ちゃかじゃなくて、うみを好きになれたら幸せだっただろうか。
私の胸がトクトクと鳴っているのに気づかないフリをした。
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あーさん(プロフ) - ヒナノさん» コメント、ありがとうございます!だいぶノロノロ更新ですが、これからも読んでいただければと思います(*^^*)本当に嬉しいお言葉ありがとうございます!! (2020年11月13日 0時) (レス) id: 4643567ab6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナノ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます( ; ; )!三角関係がもどかしくてこんな青春送りたかったな〜と思っちゃいます^^これからも無理のない程度で更新頑張ってください( ; ; ) (2020年11月12日 4時) (レス) id: 3f8a3982fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーさん | 作成日時:2020年7月19日 19時