検索窓
今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:74,044 hit

21 ページ21



中村side





「もしかしてうみって…好きなの?」







Aにこう言われた時、ドキッとした。



気づかれた?って。



まぁ、気付いて欲しいんだけど、今じゃない。







中「え、」



なんて誤魔化そう。



もういっその事、好きって伝えたほうが楽なんじゃないか。



いや、でもこの関係が終わってしまったら、、



なんて考えてたら、








「…ちゃかのこと…」
















は?



逸されていた顔がこっちを向き、



少し気まずそうなAと目が合う。





中「…は?」



「え?」





良かった、Aが鈍感で。



こういう時は感謝する。







中「っはー?笑 まじでなんなの笑 どうしてこの流れで俺が海斗のこと好きってなるの笑」



「いや、今寂しそうな顔したから、、ちゃかが彼女といるところ見たくないのかと思った」



中「それはAでしょ笑」







納得行かないような表情を浮かべてる君を、暫く見て居たかったけど、もう待ち合わせの時間になる。



中「…そろそろ行こっか」



「ん、」















準備をして玄関を出る。



そこには、Aが今見たくなかったであろう2人の姿があった。





宮「おー!ちょうどよかった!行こ!」









いつもの海斗と、



浴衣を着て、恥ずかしそうにしてるサラちゃん。



その横に、今にも泣き出しそうな愛しい人。



Aのそんな顔が見たくなくて、俺だけ少し後ろを歩いた。







宮「あれ?Aは浴衣着ないの?」



「うん」



宮「ふーん、今年も着てくると思ったのに」



サラ「Aさんも一緒に浴衣着ましょうよ!」



「いや、いい!浴衣着てるのは可愛い子で十分!」







なんか、2人と辛そうな顔して話してるAを見てられなくなって、手を引いた。





びっくりした顔で、でもどこか泣きそうな顔のAがこっちを見上げる。







中「いいじゃん。Wデートみたいでしょ?」





自分で言ったは良いけど、



少しだけ、胸が苦しくなった。





真夏なのに冷え切った君の右手を、俺の左手でそっと包んだ。





22→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (190 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
721人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あーさん(プロフ) - ヒナノさん» コメント、ありがとうございます!だいぶノロノロ更新ですが、これからも読んでいただければと思います(*^^*)本当に嬉しいお言葉ありがとうございます!! (2020年11月13日 0時) (レス) id: 4643567ab6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナノ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます( ; ; )!三角関係がもどかしくてこんな青春送りたかったな〜と思っちゃいます^^これからも無理のない程度で更新頑張ってください( ; ; ) (2020年11月12日 4時) (レス) id: 3f8a3982fd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あーさん | 作成日時:2020年7月19日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。