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玄関の前に着いて後ろを振り返る。





他の2人も振り返って、毎回恒例のバイバイをする。





「ちゃか!うみ!今日はありがとう!最高に楽しかった!」



宮「ちょ、声でかい笑 夜だから静かにして笑」



中「また、行こ。海だけじゃなくて」



「うん!じゃあね!」





“じゃあね”と交わして2人が家に入るのを見届ける。





ふぅ、




玄関の階段に腰掛けて夜風に当たる。







他の人を好きになれたらどんなに楽なんだろう。







膝を立てて顔を伏せる。







こんな思いするなら、サラちゃんより先にちゃかに気持ち伝えた方が良かったのかな。









いや、逆に伝えて今まで通り過ごせなかったらダメじゃん。







…そうだよ、私が我慢すれば何事も収まる。







よし、気合入れてこ。









思いっきり顔を上げると、



「うわっ!びっくりした!」









しゃがんだうみが目の前に居た。









中「…また泣いてると思って、気になって来てみれば玄関でうずくまってんだもん、こっちがびっくりだわ」





いやいや、どう考えても私の方がびっくりした。






なんて、どうでもいい事を考えてたら、



そっと、うみの腕に包まれる。





中「大丈夫?」



「…なにが?」



中「松倉の話とか、海斗の彼女の話聞いてたとき、辛そうだったから」





いつも私が辛いときに助けてくれるうみには感謝しかないな。





「大丈夫だよ。今気合入れたから」



中「はっ笑 Aらしいね笑」





そう言いながら頭をわしゃわしゃ撫でられる。



わしゃわしゃっていうかぐしゃぐしゃ。





「ちょーーーっと!頭が!揺れる!」





1人でわーわー騒いでるのに全然辞めてくれない。



もー、なんなの。









中「…俺のこと好きになればいいのに」





そう呟いたうみの声は、私には届かなかった。





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あーさん(プロフ) - ヒナノさん» コメント、ありがとうございます!だいぶノロノロ更新ですが、これからも読んでいただければと思います(*^^*)本当に嬉しいお言葉ありがとうございます!! (2020年11月13日 0時) (レス) id: 4643567ab6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナノ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます( ; ; )!三角関係がもどかしくてこんな青春送りたかったな〜と思っちゃいます^^これからも無理のない程度で更新頑張ってください( ; ; ) (2020年11月12日 4時) (レス) id: 3f8a3982fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あーさん | 作成日時:2020年7月19日 19時

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