-それぞれの思惑 ページ47
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深澤「そういえば、阿部といえば、もしかしたらあべちゃんにもバレてるかもしれない」
『え!?』
深澤「Aちゃんの加入が決まって、仕事用のグループチャットに招待しようっていう話の流れになったんだけど」
『それは、ダメですね』
深澤「だと思って止めようとしたら、俺が止める前にあべちゃんが "ここでは仕事の話もするし、Aさんを入れるのは一緒に仕事を始めてからにしよう" って言ったんだよね」
『可笑しなところがありますか?』
深澤「だから、本当に加入するなら、別に仕事の話をするにしてもAちゃんを早めに入れることは問題はないわけ。でも今は入れないってあべちゃんは言ったのね」
『つまり、まだ加入しないかもしれないと、阿部さんは思ってるかもしれないってことですか?』
深澤「そう!現に、今回もわざわざ新しく10人用のグループ作ってるし。まぁ、他にもあべちゃん見ててアレ?ってなったとこはあるから、多分」
『でも、阿部さんからドッキリかどうか聞かれたことがないので、まだ確証がないってことでしょうか?』
深澤「それか、番組のために何も言わないつもりか、かな」
『深澤さんも仕掛け人ってことまで気づいてますかね?』
深澤「俺って気付いてたら、俺には何か言ってきそうだけど。まぁ、あべちゃんに関してはもうちょっと様子見かな」
『そうですね』
企画を開始した初日にカマをかけてきた目黒さんでさえ、SnowManのために黙っていると言っていたくらいだ。
ドッキリだと分かっていても言えない事情は多くあるのかもしれない。
・・・アイドルって大変なんだな
そう思い遠くを見つめていると、深澤さんは「そういえば "ふっか"って呼ばないの?」と話を変えた。
『え?』
深澤「さっき、そう呼ぶって言ってたでしょ?」
『それは、皆がいる時だけなんだと思ってました」
深澤「そうなの? 残念」
・・・これって、
『えっと、良いんですか?』
深澤「え、逆にダメなの?」
本人公認の "ふっか" 呼びに心の中で歓喜し、『ふっかさん』と呼んでみる。
深澤「ん?」
『何もないです』
深澤「何だそれ」
優しい空気に包まれ、お互いに微笑んでいると、私と深澤さんのスマホにメッセージが入った。
深澤「今日の写真だ」
その言葉を聞き、深澤さんに続いて自分のスマホを見ると、10人のグループチャットに写真が送られてきていた。
深澤さんと別れ、タクシーの中で10人で写る写真を宝物のように見つめ続けた。
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あやのぱんだ(プロフ) - ちなこさん» 更新も返信も遅くてすみません。面白いと言ってくださり、ありがとうございます!しっかり完結できるように頑張ります! (2021年5月17日 20時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
ちなこ(プロフ) - すっごく面白くてとても好きな作品になりました!!更新楽しみにしています! (2021年4月27日 1時) (レス) id: 3adce2c6d7 (このIDを非表示/違反報告)
りんか - わかりました。焦らなくていいのであやのぱんださんのペースで書いてください。次のお話楽しみに待ってます。 (2021年4月14日 0時) (レス) id: bc7370604c (このIDを非表示/違反報告)
あやのぱんだ(プロフ) - 菜々さん» ありがとうございます。公開できるまで話がまとまったら公開させていただきます。 (2021年4月13日 11時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
あやのぱんだ(プロフ) - りんかさん» 時間がある時に少し書いて保存をしているので、そのせいかと思います。ただ、まだ公開できるほどまとまっていないので、、。お待たせしてすみません。 (2021年4月13日 11時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやのぱんだ | 作成日時:2021年3月9日 0時