それ一緒にやらせて下さい3

-秘密練習の成果 ページ35

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ふと佐久間さんを見ると目が合い、ニコッと笑顔をくれる。

そして、岩本さんも私を見ると、優しく目を細めた。

岩本「修正も、できてる」

『じゃあ』

岩本「うん。これなら見せられるよ」

岩本さんから良い評価を貰い、嬉しくなって隣にいたラウ君と両手でハイタッチをした。

深澤「でも、3日前に俺らと合わせてから、まともに練習できてないんでしょ？で、急に踊れるもん？」

『それは、その後に佐久間さんから教えてもらった成果、ですかね？』

阿部「一昨日も結構踊れてたしね」

深澤「あーね」

佐久「でも俺、間奏のとこは教えてないよ」

『・・・』

向井「・・・もしかして昨日練習した？」

向井さんの言葉にメンバーの視線が私に集まる。

渡辺さん以外。

『えーっと、少しだけですよ？ 体調も良かったですし』

私の言い訳を聞くや否や、向井さんは私ではなく渡辺さんへと1歩詰め寄った。

向井「しょっぴー、ちゃんと見張りに行ってくれたんよな？」

渡辺「え！？」

向井さんの質問に対して、渡辺さんが気まずそうな表情を見せ目を逸らしている。

・・・渡辺さん、分かり易いなぁ

私が体調を崩した翌日に、休むようにと言われていた私が自主練習をしたことに対して何故渡辺さんが責められているかというと、それは昨日に遡る。


ーーーーーー

前日に倒れたことが嘘かのように、目覚めはスッキリとしていて体調もここ最近にはないくらい良かった。

わざわざレッスンを休みにしてもらった手前、今日1日を療養にあてななければとは思うのだが、することが思いつかない。

・・・洗濯と掃除はしちゃったし、ご飯は宮舘さんの作ってくれたものがあるしな〜

『・・・ふむ』

SnowManをドッキリにかけるという罪悪感から、久しく見ていなかったSnowManの動画を何気なく再生する。


動画を見始めて1時間もしないうちに、悶え死にそうになっている自分に気づき、明日に影響しそうな気がして見るのを止めた。

そして、再び暇を持て余す。

『・・・よし』

普段着ている練習着はまだ乾いていなかったため、トレーニング用のウェアに着替えて外に出た。

・・・練習できる所ってなると公園くらいかな？

最寄りの公園が目につき、ランニングを中断して脚の筋肉を伸ばしていると「お前、何してんの？」と言う声が聞こえた。

『・・・え？』

？「"え？" じゃねーし」

帽子にサングラスにマスクというフル装備に誰だか分からなかったが、声を聞いてハッとする。

『渡辺さん？』



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