-私の存在 ページ26
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深澤「ちょっと来てもらって良い?」
『あ、はい』
状況が飲み込めず、"?" ばかりが頭に浮かぶ。
そして、胸が騒ついた。
促され、部屋を出ると深澤さんに詰め寄られる。
深澤「何でここにいるの?」
『・・・どういう意味ですか?』
深澤「君はSnowManじゃないでしょ?今日ここで練習する必要ないよね?」
『何の話ですか? 私がSnowManに加入すること、深澤さんも同意してくれたじゃないですか』
深澤「同意? 何言ってるの?」
『え?だって、』
深澤「俺とのスキャンダルで、君はSnowManどころかジャニーズですらなくなったでしょ?」
深澤さんの言葉に、血の気が引いていく感覚がした。
『何、言って・・・?』
深澤「入所していた事実はない」
『でも、私、頑張るって決めたのに!』
深澤「事務所は君を切ったんだよ!」
深澤さんらしくない怒鳴り声に言葉が詰まる。
『・・・っ』
上手く呼吸ができない。
振り返り、部屋の中にいる8人に視線を向けると、怪訝な表情を浮かべて私を見ていた。
『私、やっと、やっと見つけた、のに』
深澤「ここは君が居ていい場所じゃない」
『ーーーーーーッ』
深澤「目を覚ませ」
?「起きて」
深澤「起きて」
ー
ーーー
ーーーーーー
?「・・・さん?・・・Aさん、」
『ーーーーーーはっ、はっ、はっ』
私を呼ぶ声と、赤みを帯びた光で目を覚まし、ゆっくりと辺りを見回す。
・・・私の、部屋?
?「凄くうなされてたけど、大丈夫?」
『・・・舘、さま?』
宮舘「・・・そうだね」
次第に呼吸が整い、頭に酸素がまわる。
ぼんやりとしていた意識が、夢から引き戻された。
宮舘「大丈夫?」
『あ、大丈夫です。ちょっと、嫌な夢見ちゃって』
宮舘「いつもそんなふうに夢見が悪いの?」
『いや、そんなことないと思いますけど。あんまり夢を覚えてないっていうか』
目が覚めてもこんなにもはっきりと夢を覚えていることは久しぶりだった。
宮舘「ちゃんと睡眠とれてる?」
『とれてますよ』
私の言葉を信じていない様子の宮舘さんに念を押す。
『十分過ぎるくらい寝てます』
宮舘「・・・分かった。ご飯できたけど、食べられそうかな?」
『はい。ありがとうございます』
宮舘「テーブルまで行ける?」
『行けます』
テーブルに着くと、宮舘さんが作ってくれた物をよそってくれる。
そして、私の目の前に大きめのどんぶりを置いた。
宮舘「召し上がれ」
『ぉおう・・・』
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あやのぱんだ(プロフ) - ちなこさん» 更新も返信も遅くてすみません。面白いと言ってくださり、ありがとうございます!しっかり完結できるように頑張ります! (2021年5月17日 20時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
ちなこ(プロフ) - すっごく面白くてとても好きな作品になりました!!更新楽しみにしています! (2021年4月27日 1時) (レス) id: 3adce2c6d7 (このIDを非表示/違反報告)
りんか - わかりました。焦らなくていいのであやのぱんださんのペースで書いてください。次のお話楽しみに待ってます。 (2021年4月14日 0時) (レス) id: bc7370604c (このIDを非表示/違反報告)
あやのぱんだ(プロフ) - 菜々さん» ありがとうございます。公開できるまで話がまとまったら公開させていただきます。 (2021年4月13日 11時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
あやのぱんだ(プロフ) - りんかさん» 時間がある時に少し書いて保存をしているので、そのせいかと思います。ただ、まだ公開できるほどまとまっていないので、、。お待たせしてすみません。 (2021年4月13日 11時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやのぱんだ | 作成日時:2021年3月9日 0時