-足を引っ張る存在 ページ18
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宮舘「Aさん、分かる?」
『はい・・・』
上手く身体は動かせないが、返事をすると安堵したような溜め息が聞こえた。
?「今めっちゃKO-KIさん走ってたんだけど、どうし、え?なに?どうしたの!?」
KO-KIさん、宮舘さん、阿部さん以外の声が近づいて来るのを感じたが、目を開けると視界が揺れて気持ち悪くなるため目が開けられない。
阿部「あ、翔太。Aさん熱あるみたいで、倒れちゃって。KO-KIさんは、多分受付けに体温計とか借りに行ってくれてる」
渡辺「え、大丈夫なの?」
宮舘「大丈夫、ではなさそうだね」
阿部さんは来たばかりの渡辺さんに状況を説明して、宮舘さんは私の体勢を仰向けに整えて頭にタオルを入れてくれる。
そんな中私は、私を心配する渡辺さんの声を聞きながら、 "来てくれたんだ。もう怒ってないのかな?" なんて考えていた。
身体はきついが、思考は働くらしい。
少しすると、KO-KIさんが戻ってきて体温を計る。
阿部「KO-KIさんが救急箱取りに行ってくれてる間にAさん倒れちゃって」
KO「え、横になっただけじゃなくて倒れたの!?」
ーーーピピッ
宮舘「38.6℃」
阿部「高熱じゃん」
KO「ちょっと、このビルにクリニック入ってたから電話してみるわ。後、河内さん」
阿部「あ、マネージャーには俺が連絡します」
KO「お願い」
慌しい声を遠くに聞いていると、近くから宮舘さんの声が聞こえた。
宮舘「Aさん、暑い?」
『・・・はい』
宮舘「翔太、救急箱に冷却シートとか入ってない?」
渡辺「あ、うん」
宮舘「気持ち悪い?吐きそう?」
『・・・目を、開けると。閉じてれば大丈夫です』
宮舘「他にも症状ある?」
『・・・全身が、怠いです』
宮舘「うん、きついね」
渡辺「涼太、貼るやつない」
宮舘「じゃあ翔太、自販機で冷たい物買ってきて」
渡辺「あ、俺さっき買ったばっかの水持ってるわ」
宮舘「ありがとう」
渡辺「ん」
宮舘「Aさん、ヒヤッとするよ」
首元に冷たい物が当たり、一瞬ピクッと反応してしまったが、その冷たさが気持ち良く眉間の皺が緩んだ。
KO「先生、こっちに来てくれるって」
阿部「マネージャーもこっちに来てくれるみたい」
遠くにあった声が近くで聞こえる。
・・・私のせいで、いろんな人に迷惑かけてる
・・・練習もできなくて、皆の足を引っ張ってばっかりだ
『・・・ごめんなさい』
宮舘「大丈夫だよ」
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あやのぱんだ(プロフ) - ちなこさん» 更新も返信も遅くてすみません。面白いと言ってくださり、ありがとうございます!しっかり完結できるように頑張ります! (2021年5月17日 20時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
ちなこ(プロフ) - すっごく面白くてとても好きな作品になりました!!更新楽しみにしています! (2021年4月27日 1時) (レス) id: 3adce2c6d7 (このIDを非表示/違反報告)
りんか - わかりました。焦らなくていいのであやのぱんださんのペースで書いてください。次のお話楽しみに待ってます。 (2021年4月14日 0時) (レス) id: bc7370604c (このIDを非表示/違反報告)
あやのぱんだ(プロフ) - 菜々さん» ありがとうございます。公開できるまで話がまとまったら公開させていただきます。 (2021年4月13日 11時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
あやのぱんだ(プロフ) - りんかさん» 時間がある時に少し書いて保存をしているので、そのせいかと思います。ただ、まだ公開できるほどまとまっていないので、、。お待たせしてすみません。 (2021年4月13日 11時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやのぱんだ | 作成日時:2021年3月9日 0時