-バク転練習 ページ2
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『あ、すみません。そうですよね。向井さん、補助ありがとうございました』
向井「ええんやで」
バク転の補助をしてくれていた向井さんにお礼を言って壁に向かった。
・・・そうだよね。向井さん達も練習しに来てるんだから、邪魔にならないようにしないとだよね
水分補給をしてから、壁を支えに倒立をする。
以前、先生から教えてもらった1人での練習方法だ。
しかし、直ぐに腕が怠くなってしまい、別の練習方法に変えることにした。
・・・ブリッジの方が分散されるかな?
そう思い、空いているマットに行ってブリッジをする。
・・・いけるかな?
何度かブリッジをしてから、辺りを見回し目当ての物を探す。
・・・これでいっか
ロイター板をマットの場所まで運び、ロイター板に足を乗せてから再びブリッジをして身体を揺らす。
『・・・っせーの!』
ロイター板の反動を利用して勢い良く脚を上げたのだが、想像以上に勢いが付いてしまい腕が保持できず着地に失敗し、室内にバターンと音が響いた。
『、ビックリしたー』
うつ伏せの姿勢から顔を上げると、いつの間に来ていたのか、目の前には真顔の目黒さんがいた。
向井「Aさん!?」
ラウ「Aちゃん、大丈夫!?」
河内「大丈夫!?」
声の方へ振り向くと、向井さん達が少し離れた練習をしていた場所から駆け寄って来ていた。
『大丈夫です。何か、思ったより勢いが付いちゃって』
向井「もー、ビックリしたわ〜」
『私もビックリしました』
『あはは』と笑っていると、「何してんの?」という目黒さんの低い声が耳に入る。
目黒さんに視線を移すと、先程と変わらず真顔だった。
・・・え、怒ってる?
『えっと、バク転の練習です』
目黒「さっき俺が言ったこと分かってる?」
『私の補助に付いちゃうと練習ができないってことですよね?だから邪魔しないように1人でできる練習をしようと思って』
目黒「いや、そうじゃねーって」
『?』
目黒「あのさ、さっきっからバランス崩してるの何でか分かってる?」
『練習が足りてないのかなって』
目黒「その逆。多分やり過ぎて手に力が入ってない。手突いた時に支えられてなくて崩れてんの」
『でも、まだ今日はいつもより少ないですよ?』
目黒「いつもがどんだけやってんのかは知らねーけど、これ以上やっても同じ」
『でも、』
目黒「"でも"じゃねーよ。実際できてねーじゃん」
『続けたらできるかもしれないじゃないですか』
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あやのぱんだ(プロフ) - ちなこさん» 更新も返信も遅くてすみません。面白いと言ってくださり、ありがとうございます!しっかり完結できるように頑張ります! (2021年5月17日 20時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
ちなこ(プロフ) - すっごく面白くてとても好きな作品になりました!!更新楽しみにしています! (2021年4月27日 1時) (レス) id: 3adce2c6d7 (このIDを非表示/違反報告)
りんか - わかりました。焦らなくていいのであやのぱんださんのペースで書いてください。次のお話楽しみに待ってます。 (2021年4月14日 0時) (レス) id: bc7370604c (このIDを非表示/違反報告)
あやのぱんだ(プロフ) - 菜々さん» ありがとうございます。公開できるまで話がまとまったら公開させていただきます。 (2021年4月13日 11時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
あやのぱんだ(プロフ) - りんかさん» 時間がある時に少し書いて保存をしているので、そのせいかと思います。ただ、まだ公開できるほどまとまっていないので、、。お待たせしてすみません。 (2021年4月13日 11時) (レス) id: e4dad61570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやのぱんだ | 作成日時:2021年3月9日 0時