サイバが好き (ページ12)

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貴方side

なんでなんで…。私は、泣き虫だ。そう思われてもおかしないよね…。うん。

サ『ほら、おいで。』

貴『え…？』

サイバが腕を広げて、私を待っていた。

サ『お前が来ないなら俺が行く。』

ｷﾞｭｯ

ﾄﾞｯｸﾝﾄﾞｯｸﾝ

やばい。死にそうや。

私は、今サイバに優しく包み込まれている。

サ『もう、泣かんでええやろ？もし、和が退学するとしても、今をもっと楽しめばええやろ？みんなの家近いやろ？』

貴『サイバァァァァァ…号泣』

サ『よしよし。ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ』

サイバ、好きだよ…。ねぇ、気づいて…。

サ『かめにメールしとくわ。今日俺と和が撮影には行けないって。』

貴『え…？なんで？ｸﾞｽｯ』

サ『お前、その状態で行けると思ってたんか？』

貴『…。行けんわ…。ｸﾞｽｯ』

サ『だから、俺がそばで見ててやるって言ってんの。』

サイバへの好きが日に日に増していくことはもう分かっていた。
今はもう絶頂。

でも、複雑だ…。

サ『ｷﾞｭｯ好きやねん。お前のこと。(超小声)』

貴『サイバ、ほんまにありがとな。ｸﾞｽｯ。こんな私の幼馴染みで。こんなにバカなのに心配してくれて…。』

もう、サイバへの感謝の気持ちは伝えきれない。
大好きだよ…。

サ『今日は俺の家に泊まっていけ。』

貴『でも…。』

サ『さ、はよお前のお母さんに連絡して。』

貴『わかった…。』