ことのはじまり3 ページ3
轟になりてえのか、ってなんだか変な言い方だ。
俺になりてえのか、なら分かるけれども。
若干モヤッとしたけれど、事実なので私は頷く。
「まあね。轟ってなんでもできるし、イケメンだし」
「…そうか」
私も轟みたいなハイスペック人間に生まれたかったなあ、と続けようとしたら、
「今は無理だが、俺が18歳になるまで待っててくれるか？」
彼は訳の分からないことを言い出した。
待つって、いや…なにゆえ？
あまりに唐突な質問に対して何も答えられないでいると、轟は私の混乱を察したように付け加える。
「俺は男だから、18歳になるまで結婚できねえだろ？」
「…は？」
数秒考えて、全てを理解した。
轟は勘違いしている。
私の『轟になりたい』発言を、『轟という苗字になりたい』という意味だと受け取ってしまったのだ。
そこまで思い至ってしまうと、顔がどんどん熱くなるのを止められなかった。
どうしよう、なんて否定したらいい？まず本気で求婚されたと思ってんの？それとも冗談？轟って天然だからどっちとも判断がつかない、
焦った私は大声で叫んでいた。
「そういう意味じゃない！！！！！」
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なぎさ(プロフ) - てのーるさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです！本作をお読みくださりありがとうございました！ (2018年10月21日 11時) (
レス) id: 2a6bd4d84b (このIDを非表示/違反報告)
てのーる - 全体がとても良くまとまったストーリー構成で、見ていて気持ちのいい物語でした！ これからもご自愛の上、執筆活動を頑張ってください^^ (2018年10月21日 2時) (レス) id: e945a347a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぎさ | 作成日時：2018年8月17日 0時
