丸め込まれた ページ18
マズイ。
非常にマズイ。
轟は当然のように私と一緒に食べようとしている。
ここはなんとしても私の平穏なボッチカレーうどんタイムを守らなければ。
「と、轟。私の近くには座んない方がいいよ」
「なんでだ？」
「それはホラ、カレーうどんのスープ飛ぶから」
「大丈夫だ、土日で洗濯できる」
よ、よくわかってらっしゃる…！
じゃなかった。阻止しなければ。
「ええと、クラスの友達と食べたほうが」
「それもそうだな…電話で呼ぶか」
「呼ぶな！！」
全員カレースープの餌食になるだろうが！
すると轟は私をジッと見てなにやら考えたあと、分かった！みたいな顔になった。
「心配しなくても、誰も1口くれなんて言わねえから」
「そんな心配してねぇよ！！」
私はそんな食い意地の張った女に見えているのか。
いや、カレーうどんに限ってはあながち間違いでもないけれど、だからってその解釈はあんまりだ。
悔しかったので何か反論しようと、近くのテーブルの適当な席にカレーうどんを一旦置く。
そうして口を開いたときにはなぜか私のカレーうどんの前にざるそばがあって、
「じゃあ一緒に食べられねえ理由はねえな」
「あっ」
私は轟に肩を掴まれて座らされていた。
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なぎさ(プロフ) - てのーるさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです！本作をお読みくださりありがとうございました！ (2018年10月21日 11時) (
レス) id: 2a6bd4d84b (このIDを非表示/違反報告)
てのーる - 全体がとても良くまとまったストーリー構成で、見ていて気持ちのいい物語でした！ これからもご自愛の上、執筆活動を頑張ってください^^ (2018年10月21日 2時) (レス) id: e945a347a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぎさ | 作成日時：2018年8月17日 0時
