028・絶体絶命か ページ30
「待ってたぜ、ヒソカ」
私達の前に傷痕だらけの男が立ちはだかる。
「今年は試験官ではなく､ただの
曲刀を取り出し、厳しめい顔が歪み男の目がいやに鋭く変わった。
「ちょっと待って！」
今にも一戦交える空気に水を差す。
「このまま戦うつもり？巻き添いはゴメンなんだけど」
「この変態から離れてもいいですか？」
猛獣みたいな視線が注がれるが素知らぬ顔で、カメラで観てるであろう人物に問いかける。
「ボクは「試験官さん。聞いてますー」」
声を大にしてわざとらしくヒソカの言葉に被せる。
『いいでしょう。離れることを許可します』
心の中でガッツポーズ。
晴れやかな色を顔に浮かべ目線で下ろすように訴える。
いつも弄ばれてたからちょっとスカッとした気分。
「残念♠︎」
名残惜しそうにぽつりと呟きながら私を降ろした。
恋しかった地面に足がつく。
勝ち誇った顔で笑いかけ邪魔にならない様に壁際まで下がる。
「去年の試験以来、貴様を殺す事だけ考えてきた。このキズの恨み、今日こそ晴らす」
男は殺気を含んだ目でヒソカを睨みつけ曲刀を両手に持ち構えた。
力量は‥大したことないし隙だらけ。
負ける心配は必要ないか。
ん？私、今ヒソカの心配をした？
ここで負けて死ねば今後付け回されることもないし気分を害するともないのに。
矛盾した気持ちに自問自答をするが答えが出てくることはなかった。
「ふーん、その割にはあまり進歩してないね♣︎」
ヒソカの言葉にAはハッとして目を向けた。
「くくく。ここからだ」
自慢げな口調で更に2本の曲刀を空中放り投げ器用に4本の曲刀を手回しする。
男の芸当は四刀流か。
さて、どう対処する。
腕を組みヒソカに視線を飛ばす。
「くらえ！」
男が勢いよく二刀を投げつけるがヒソカは紙一重で回避して、追撃で懐に飛び込み斬りつけるそれも容易くかわした。
同時に男が頬の隅に皮肉な笑いを漂わせる。
「ヒソカ後ろ」と身体を乗り出し力いっぱい呼んだが遅かった。
背後から迫ってた曲刃がヒソカの右肩と左腰の皮膚を裂く。
「上下左右、正面背後。あらゆる角度から無数の刃が貴様を切り刻む！」
「この無限攻撃を躱すのは不可能だ。苦痛にもがいてのたうちまわれ！そして死ね‼︎」
金属的に響く不快な笑い声をあげ曲刃を投げつける。
それに対してヒソカは微動だにせず表情も無表情だった。
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (
レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥！！ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥！！(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします！m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます！！やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください！よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ！！！優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます！！更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹枝六花 | 作成日時：2017年8月24日 23時
