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『いや、その…なかったことにするというか、その約束、もう結構時間経ってるじゃん…?』
凪「だからなに。」
『ほ、ほら、約束したのも中学の時だし…子供の約束だよ?それに、凪もいい感じの人いるんじゃ?』
凪「いない。ずっとAだけ。」
『や、凪モテるじゃん!プロサッカー選手だし!!合コンとか行けばいつでもかわいい女の子___』
グッ、と体重をかけてくる。
凪「あのさ、俺、Aじゃないと無理っていってんの、わかる?」
『あ、ハイ』
凪「Aはどうなの。好きなやつとかいんの」
『いない……けど』
実は最近、
日本のサッカー選手の世一くんと、そこそこ連絡をとるようになった。
でも決してやましい内容でもなんでもなくて、
美味しいご飯屋さんの話だったり、
高校時代の凪の話だったり。
決して好きって言う感情は湧いてはいない。
凪「じゃあ結婚しようよ。Aが言い出したことだし、今更拒否とかないもんね」
そういってカバンから取り出したのは婚姻届。
『ちょっっっっっっとまって。凪くん???急すぎるよね?』
凪「なんも急じゃない。俺ちゃんと8年間くらい待ったよ。変にAに告って振られて幼なじみっていう立場失うより、確実に結婚出来る道選んだし。」
『……え、まって。凪くん中学の頃私のこと好きだったの…?』
凪「……はあ。俺、ずっとAのこと好きなんだよ。高校の時だって全然会えなくてホントに毎日憂鬱だったし、卒業式も、みんなに見せつけたつもりなんだけどな。」
『え、あでもなんかたしかに、バラ持ってきてくれたよね。』
凪「…………いいから、これ書いて」
そういってペンも取り出す凪。
よく見ると婚姻届の夫の部分はすでに埋められており、
残りはAが書けばいつでも提出できる状態になっている。
『ま、まって凪くん、ほんとに。私、凪くんのこと好きでもないし、なんならまだ好きっていう感情わかんないよ…』
凪「…………じゃあさ、付き合ってみない?」
『ん?』
凪「付き合ってさ、それから考えればいーじゃん」
ね、と言って距離を詰められる。
まあ、わかんないなら、ありっちゃありかも。
『……わかった。』
こうして、凪との交際がスタートした。
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虹(プロフ) - 完結おめでとうございます!!嬉しいような悲しいようなちょっとよく分からない感情ですが、陰ながら応援させていただいていました!!本当にお疲れ様です!リクエストの件ですがお時間ある時で大丈夫ですので烏くん、乙夜くんの夢小説を書いていただきたいです!! (2023年3月26日 2時) (レス) @page24 id: 12afbbff79 (このIDを非表示/違反報告)
村紗水蜜デコレさん(プロフ) - 完結お疲れ様です!!(╥﹏╥)良かったら絵/心さんのを書いて頂きたいですっっ(╥﹏╥) (2023年3月26日 0時) (レス) @page24 id: 66ad029385 (このIDを非表示/違反報告)
美影(プロフ) - Hiさん» コメントありがとうございます🥹そう言っていただけて嬉しいです💖 (2023年3月21日 19時) (レス) id: 1561903e15 (このIDを非表示/違反報告)
美影(プロフ) - 豆さん» コメントありがとうございます🥹これからも頑張ります❤️🔥 (2023年3月21日 19時) (レス) id: 1561903e15 (このIDを非表示/違反報告)
Hi - お、面白すぎる!!神だ、、! (2023年3月7日 19時) (レス) @page18 id: 20e40c99d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美影 | 作成日時:2023年2月1日 22時