last wall 22 -side 2- ページ50
休憩になった時
ソッコーで
ニカどこにいるの?
連絡を送ると少ししてついた既読。
Aスパにいる
マッサージチェアでほぐしてるところ
すぐに返信が来た。
って事は
帰ってこないことをAちゃんは隠すつもりは無かったみたい。
家出したの?って聞くと
普通に答えてくるし。
となると今度は別の心配が出てきた。
俺、Aちゃんにとって何?
Aちゃんが困った時に
なんで選んでもらえる存在になれてないだろう?
ニカ家出したの?ミツ心配してるよ
って送ると
ここへ来てようやく
A心配してないよ
にぃが勝手にしろって言うから
勝手にしてるの
やっとミツと喧嘩してるのをほのめかしてくる。
隠すつもりは無いんだ。
それには少しだけ安心したけど
じゃあなんで言ってくれないんだろう。
ミツに頼れない分は俺に頼って、って言ったのに。
寂しいのと悲しいのがぐちゃぐちゃになって
ため息をついた時に
「ニカ、ビンゴ。Aちゃん、マキちゃんと一緒にいた」
タマがミツに聞こえないように言ってくる。
ミツに聞こえてないかな、と思ってミツを見ると、
ミツは眉間にシワを寄せたままま寝てて
多分みやっちにAちゃんの事を色々言われないように無視する体勢取ってるんだろう。
みやっちはミツの様子をチラチラ気にしながらスマホを触ってるから
もしかしてAちゃんに連絡してるのかも。
ただ、ミツは寝たフリして俺たちの会話聞いてる可能性もある。
タマもそれに気づいてるからコッソリ言ってきてる。
だから俺も
「それなら良かった。ありがと」
小声で返す。
Aちゃんが1人で泣いてなくて良かった。
それにホッとする。
「ニカの推理すごいね」
「まぁね」
タマとクスクス笑う。
こーしてタマとAちゃんの事で笑うようになるなんてね。
でもタマは
「ニカはいいの?」
笑顔のままタマが言う。
「ホントは甘えてもらいたいんじゃないの?」
タマにズバリ言われて。
ホントはそう。
俺にだけは甘えて欲しい。
だけど
「甘える先を決めるのはAちゃんだから」
タマに言いながら
ウチに来て、ってLINEをしたら
A気持ちの整理ついたら行く
少しして来るLINE。
俺ってそんなに頼りないのかな。
何回頼ってって言っても頼ってもらえないし。
さすがに悲しくなって
そのLINEには返すのをやめた。
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shizu(プロフ) - ななぼーさんさん» はじめまして!ものすごく嬉しいお言葉ありがとうございます!うわー、本当に嬉しいです💗また書かせていただきます! (2022年11月30日 8時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - さくらさん» うわー!嬉しいです、ありがとうございます!落ち着いたら書こうと思います😊 (2022年11月30日 8時) (レス) @page21 id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななぼーさん(プロフ) - はじめまして!いつも作品楽しく読ませていただいてます!shizuさんの作品、本当に大好きで何度も読み返してしまうものもあります!今回の作品も大好きです!!続き、楽しみにしてます! (2022年11月29日 19時) (レス) @page18 id: 613beb2b91 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 最高です。shizuさんのお話しのタマちゃんもニカちゃんもだいすきです!!タマちゃん編たのしみにしています!! (2022年11月28日 23時) (レス) @page18 id: fafa72142e (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - さくらさん» 私の中でタマちゃんって中身もイケメンなんで、結果こうなりました☆タマちゃん編も書けたらなぁと思ってます (2022年11月28日 8時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shizu | 作成日時:2022年11月10日 0時