検索窓
今日:21 hit、昨日:4 hit、合計:67,597 hit

last wall 21 -side You- ページ49

「Aちゃ〜ん。玉森くんから連絡来たよ〜」

ゆるーく答えるマキちゃんの声は若干震えてて

「あ〜、そう〜〜」

返す私の声も震えてる。



私たちはいま温泉レジャー施設のマッサージ機に揺られてる。

めちゃくちゃ気持ちいい。

だけど、どこか満たされない気がしてるのは
にぃからもニカからも逃げたから。



「一緒に居るって言っていい〜〜?」



スマホを見せて私に言うマキちゃんに
なんて言おうかな、と思ったら私のスマイルも震えた。

ニカどこにいるの?

一言だけ。

それが逆に心配してくれてるのが伝わった。



Aスパにいる
マッサージチェアでほぐしてるところ




送ったら

ニカ家出したの?ミツ心配してるよ

ニカから来てドキッとする。



でもにぃからは何も連絡は来てない。

心配してない証拠じゃん。



A心配してないよ
にぃが勝手にしろって言うから
勝手にしてるの




送るとマキちゃんに

「お手伝いが必要なのかな〜。私も連絡してみる〜」

マキちゃんは裕太くんちにハウスキーパー行ってる事は知ってても
にぃがメンバーな事は知らないから
少し誤魔化す。



「Aちゃんとデ〜トしてるって言うね〜」

「うん〜」



マキちゃんが操作してるのを見つつ
裕太くんにLINEするフリをしてたらニカへのメッセージに既読がついて

ニカうちおいでよ
会いたい


ニカからのメッセージに
心臓がギュッてなる。



私も会いたい。
ニカに話を聞いて欲しい。

泣きそうになった。



Aうん
私もニカに


まで打って。



まだにぃの家を出る決心も
ニカに話す決心もついてないのに
どうしていいか分からなくて。



「とりあえず彼氏んとこ行けば?」



送る言葉を迷う間にマッサージチェアは止まってて
マキちゃんが私を見てる。

なんで裕太くんじゃなくて彼氏(ニカ)と連絡してるのバレたんだろう。



「彼氏んとこ行ったら帰りたくなくなっちゃう」

「いーじゃん、それで」

「良くないの」

「ふーん」



マッサージチェアから降りるマキちゃんは

「彼氏に甘えればいいのに」

ニヤニヤしてドリンクを手にしてるけど。



いまニカに甘えたら甘えすぎちゃう。

そこまで甘ったれをニカは好きじゃないだろう。



「ダメだもん」

マキちゃんに言うと打ちかけたのを消して

A気持ちの整理ついたら行く

って送り直した。

last wall 22 -side 2-→←last wall 20 -side T-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (166 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
438人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

shizu(プロフ) - ななぼーさんさん» はじめまして!ものすごく嬉しいお言葉ありがとうございます!うわー、本当に嬉しいです💗また書かせていただきます! (2022年11月30日 8時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - さくらさん» うわー!嬉しいです、ありがとうございます!落ち着いたら書こうと思います😊 (2022年11月30日 8時) (レス) @page21 id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななぼーさん(プロフ) - はじめまして!いつも作品楽しく読ませていただいてます!shizuさんの作品、本当に大好きで何度も読み返してしまうものもあります!今回の作品も大好きです!!続き、楽しみにしてます! (2022年11月29日 19時) (レス) @page18 id: 613beb2b91 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 最高です。shizuさんのお話しのタマちゃんもニカちゃんもだいすきです!!タマちゃん編たのしみにしています!! (2022年11月28日 23時) (レス) @page18 id: fafa72142e (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - さくらさん» 私の中でタマちゃんって中身もイケメンなんで、結果こうなりました☆タマちゃん編も書けたらなぁと思ってます (2022年11月28日 8時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:shizu | 作成日時:2022年11月10日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。