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Aside



散々のんびりした私たちは
気づくと閉館前までくらげのところに居た。

閉館の音楽とメッセージが流れて
太輔とあわてて出口に向かった。

そのギリギリまで手を繋いでくれていた太輔は
出口付近になるとギュッと手を握ってからそっと離す。



それすら寂しいと感じる私は
太輔に相当甘えてる。



私達が最後のお客さんだったみたい。
慌てて出口に向かうと係員さんによってすぐに閉まる出口。

「遅いよー!」

アコちゃんが笑ってる。



「どこにそんなに長く居たの?」

「くらげのところ」

「あはは!あそこキレイだもんね」



アコちゃんに答えるとさらに笑ってて
さすがに少し恥ずかしい。

何してたの?なんて聞かれたら絶対答えられない。



「それにしてもお腹空かないね」

「確かに。全然空いてないや」



私はアコちゃんへのサプライズの成功と
太輔にプレゼントが出来て胸がいっぱいなのもあるんだと思う。

アコちゃんのつぶやきに返してると

「かと言って食べないと夜中お腹空くよなー」

それに太輔が独り言みたいに言うから

「「それな」」

ハモって返す私とアコちゃん。



そんな私たちに武田さんが笑う。



「それならホテル戻ってテイクアウトで何か買うのやめて、夕飯は軽くルームサービスだけにするか?」

「そうだね」



武田さんの提案に太輔が賛成して
私たちはホテルに向かうことに。



「なら、ここからは俺が運転するよ」

武田さんが運転席に向かうけど

「武田さんは今日はゲストなの。私が運転しまーす」

スッと私が運転席に向かって

「この後混むんで裏道使うから地元な私が運転しますっ」

運転のドアを開けながら言うと

「……はーい」

不満そうな武田さん。



そして

「それなら俺が前に行くよ」

太輔がスッて助手席に回るから私も武田さんもびっくりする。



「えっ」「は?太輔?」

「いいじゃん、もう暗いし」



ノリノリで助手席に座る太輔は

「Aの運転する車の助手席乗る機会なんてそうないからね。貴重だし」

ニコニコしちゃうから断りにくい。



ダメに決まってるでしょ!
誰が見るか分からないのに。



「武田さんっ」

でも私には太輔を止められないから武田さんに助けを求めるけど
武田さんは

「…帽子とメガネ外すなよ」

ため息をついて後ろに回る。



「えー……」

「あはは!Aちゃん孤立!」



アコちゃんが楽しそうに笑ってるけど
私は全然笑えないよー………。

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みぃ - 読ませていただきました!続きが読みたいです\(^▽^)/! (2022年4月7日 23時) (レス) id: 42a4c90f18 (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - おはよう御座います!また最初から読んじゃいました! (2021年12月9日 6時) (レス) @page15 id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 琉衣さん» コメントありがとうございます☆ 嬉しくて他の更新を書いていたのに一番に更新してしまいました(笑) 亀更新ですがまた読んで頂けたら嬉しいです! (2021年11月27日 11時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - 初めまして2日掛けて読ませて頂きました!続きが楽しみです (2021年11月23日 6時) (レス) @page10 id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年7月14日 7時

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