after そしてそれから 39 ページ12
家の中で使う物以外で
お揃いのものをプレゼントされるとか
想像もしてなかったからものすごく驚いた。
だからすごく驚いたリアクションしちゃう俺に
「…ごめん」
Aが申し訳なさそう。
「ううん、それがAだもんね。スマホやデジカメ捨てられてないだけまだマシなんだから」
「えっ、覚えてるの？」
Aが驚いてる事にびっくりしてるけど
「覚えてるよ、衝撃だったもん。パソコンも捨てるって言ってたよね」
実はタブレットとか使ってるの見て実はホッとしてた。
「うん。だから私、スマホバックアップとってないの」
「は！？」
「キスマイの曲CDからスマホに入れたりバージョンの更新終わったらすぐ消してる」
「…マジで？」
スマホ壊れた時どうするの？
そこまで徹底してるとは思わなかった。
さすがにびっくりするんだけど。
ただ
「そのくらい、太輔と離れる原因が自分になりたくないの」
涙目でAから言われて。
「……もう、これ以上可愛い事言わないで？」
「可愛くないでしょ、重いよ。自分でも引いてる」
クスクス言いながら笑ってるAが愛しくて
俺のために、って思ってくれてるのが嬉しくて。
堪らなくなってAをきつく抱き締めた。
「苦しいよ、太輔っ…」
Aが笑いながら怒ってるけど
「なんか、俺、大切にされてんだね」
髪の間に指を入れてかきあげてAの耳元で言うと
「…だって大好きだもん」
小声で可愛いことを普通に言うからものすごく嬉しくて。
どうしていいか分からないくらい
Aがものすごく愛しい。
でもこれだけAが俺を好きでいてくれてるってことは
「いいの？俺で」
最近不安だったからつい口にしちゃう。
「当たり前じゃん」
「だって俺、結婚出来ないよ？」
「え？」
Aがびっくりして顔を上げる。
「結婚、いつになるかわからないよ？」
最近Aに言えずにいた事を
ようやく言えた。
大きく瞬きをしたAは
「…私、結婚したいなんて言った事あったっけ？」
びっくりした顔のまま言う。
改めて考えてみると
「…………ないかも」
つい『かも』って言ったけどむしろ『無い』だ。
「うん、私、まだ当分結婚する気なんてないけど」
「そうなの？」
「え？むしろ太輔結婚出来るの？」
「いや、無理だけど」
「あ、びっくりした。なら良かった。結婚したいなら私フラられちゃう」
「…は？」
予想外すぎて
マヌケな声が出た。
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みぃ - 読ませていただきました！続きが読みたいです＼(^▽^)／！ (2022年4月7日 23時) (
レス) id: 42a4c90f18 (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - おはよう御座います！また最初から読んじゃいました！ (2021年12月9日 6時) (レス) @page15 id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 琉衣さん» コメントありがとうございます☆ 嬉しくて他の更新を書いていたのに一番に更新してしまいました(笑) 亀更新ですがまた読んで頂けたら嬉しいです！ (2021年11月27日 11時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - 初めまして２日掛けて読ませて頂きました！続きが楽しみです (2021年11月23日 6時) (レス) @page10 id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2021年7月14日 7時
