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シロツメクサ Ki -side K- 46 ページ45

とにかくAが元気なくて
玉森さんがAに甘えてるのは
今日の様子で分かる。

気持ちも知らねーのにその態度は
Aとしては辛いだろーし
俺も出かけたかったし
久しぶり人並みにデートとかしてみたくなった。



だから
日曜日にAと出かける約束をした。



ドライブになるから
ちゃんと寝ておかないとね、なんて自分に理由をつけてその日の夜もAさんちに行った。

たった1日空けただけなのに
Aさんと入るベッドはものすごく落ち着いた。



あー、やっぱりAさんのそばって
最高。



「…明日ねー、幼なじみ?と出かけるの」

「へー」

「同級生の友達の妹で取引先の子なんだけど」

「………そう」

「なんかね、好きな子とうまくいってないんだって。だから気分転換させてあげよーと思って」



Aさんと話してると
ホントに落ち着く。

そのまますーーっと寝ちゃう。




そして
夢を見た。

幼稚園の時のAちゃんが泣いてる夢。



俺だけ大人になってる。



屈んでAちゃんに声をかける。

「Aちゃん、どーしたの?」

どれだけ頭を撫でても
声を掛けてもAちゃんは泣き止まない。



悲しそうにずーっと泣いてるAちゃんを見てたら
俺まで辛くなってきた。



「Aちゃん、もう泣かないで」



抱きしめてあやす様にぽん、ぽん、って背中をゆっくり叩く。



少し泣き止んできたから

「大丈夫だぞー、ひろみ」

まるで妹のAを慰めるように言う。



Aちゃんはギュッて抱きついてきて

「ありがとう、ヒロくん」

つぶやくように言った。



やっぱりAちゃんは可愛い。

今頃、どこでどうしてるのかな。



もう結婚して子供もいるのかな。

そりゃそーだよね、あんだけ可愛いし。



めざましの音で目が覚めると
Aさんは俺にしがみつくように抱きついて寝てて。

だからこんな夢見たのかな、なんてぼんやり思う。


めちゃくちゃ可愛いな、って思いながら
とりあえずめざましを止めて
Aさんを抱き締めてると
フッと腕の力が緩む。



起きたかな、と思って顔を覗き込むけど
目は閉じたままで。

寝顔がめちゃくちゃ可愛い。



あーもう
出かけるなんて言わなきゃ良かった。

そしたらもう少しAさんと居られたのに。



頭を撫でたらビクッて目が動くから
起こしちゃう前にそーーっとベッドから出る。



また一緒に寝ようね。

なんなら今日も一緒に寝たいな。
なんて思ってAさんちを出た。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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