シロツメクサ Ki -side K- 44 ページ43
ツカサの妹のAとの仕事も
いよいよ大詰めだった。
前の日の夜にAさんから
「明日は遅いから別々かなー」
って言われてたからなんなら遅く帰ろう、って思っていた。
今日は契約内容も決まったし
決まる前だと飲みに行くとか色々言われそーでイヤだけど
契約決まった後なら何もねーから。
ただ遅く帰る理由が欲しかった俺は
「玉森さんとAさんこの後お暇ですか？俺この後飲みに行くんスけど、一緒にどうスか？」
一応仕事中だからAもA呼びする。
Aは「えっ？」て顔をして玉森さんは
「えぇ、是非。行けるよなA」
って勝手にAが行く事も決めてて
Aはびっくりして玉森さんを見てた。
2人が支度をする間ロビーで待ってると
Aが先に降りてくる。
「おつー」
「『おつー』じゃないよ！何なの？先輩っ！」
Aは何だか半泣きで。
仕事が終わってるから先輩呼びなのがかわいい。
「何で私と玉森くんが飲みに行くの？」
「今日夕飯1人で食いたくねーんだもん」
「知らないよらそんなの」
Aがぷりぷりしてる。
んな顔しなくてもいーじゃん。
「でもほら、玉森さんと飲むきっかけ出来てラッキーだろ？」
聞いてみると
「…別に必要ないし」
ムスッとしつつニヤニヤしてるから
てっきり本当は喜んでるんだと思ったら
「今日一緒にご飯食べる予定だったし」
ボソッと言う。
え、じゃあ俺がおじゃま虫じゃん。
「なら断ってくれりゃいーのに」
「だって玉森くんが行くって言うから…」
Aは半泣きで。
俺が誘ったのが急だったりとーのこーのより
Aは玉森さんとの夕飯がダメだったのが嫌だったって事？
「え、わりーじゃん。じゃあ俺いまから用事出来たって事にして帰るよ」
「いーよ今更。玉森くんが行くって言ったんだから」
ムスッとして言うA。
ははーん。
Aが嫌な理由は自分と2人じゃなくなったのが不満だったってことだ。
「へー、A、玉森さんの事すげー好きじゃん」
「……違うもん」
真っ赤になってるAは
違うって言うけどもはやバレバレで。
めちゃくちゃ可愛い。
そして一切妬けない俺は
俺にとってAは所詮ツカサの妹なだけで
何とも思ってねーな、って改めて思う。
そして俺とAが話してるところに来た玉森さんは
すごい顔で俺たちを見てた。
めっちゃ嫉妬してんじゃん。
しょーがない
お兄さんがひと肌脱ぎますか。
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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます！伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ！ (2021年3月1日 23時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます！！ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです！！！これからも更新楽しみにしています！ (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2021年2月21日 18時
