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シロツメクサ Ki -side K- 43 ページ42

Aさんとは
しょっちゅう一緒に寝た。

Aさんが帰って来るのを待って
音がしたら突撃する。



「今日どう?」

聞くと

「いいよ」

毎回OKしてくれるAさん。



って事は
Aさんも俺とむしろ寝たいって事だろう。



でもさすがに起きるタイミングが違い過ぎる。

俺の部屋で寝てもAさんの部屋で寝ても
俺のタイミングで1度Aさんは起きる事になる。



Aさんの部屋で寝る前に思い切って

「毎回起こすの申し訳ないんだけど。鍵だけどうにか出来ねーかな」

あわよくば合鍵くれないかなーと思って言うと
1度ベッドから出て棚をゴソゴソするAさんは

「それなら部屋出る時にこの鍵をポストに入れるようにしません?私が泊まる時は玄関に鍵を置いてって下さい」

俺に鍵を渡してくる。



「えー、俺んちの鍵は持ってってくれていいけど」

「さすがに何かあった時に責任取れないからダメです」



距離詰めたと思ったら線を引くAさんが
ものすごく切ない。



なのに一緒に寝てると

「…んー…」

Aさんから抱きついてくる。



昔は彼女でも何だか違和感を感じてたのに
Aさんから抱きつかれるとものすごく幸せな気持ちになる。



苦しくない程度に抱き返すと

「…ふふっ」

幸せそうに笑うAさんはまた一定の寝息を立てる。



何で?

何でこんなに心開いてるように見えて
すぐに線引くわけ?



pipipipipi……



めざましの音が鳴る。

Aさんが寝てるから慌てて止めるけど
やっぱりAさんが起きちゃって

「…朝ぁ?」

目を擦りながら寝ぼけて起きようとするから

「借りた鍵使うからまだ寝てていーよ」

腕を解くと

「……そっかぁ」

Aさんが抱きついてくる。



うわ、やば。

キュン、ってなる。



「あ、ごめんなさい。北山さんもう行くよね」

我に返って慌てて離れるAさんをギュッて抱きしめてから

「…行ってきます、おやすみ」

少しは俺にときめいてくんねーかな。
耳元で言ってみる。

「行ってらっしゃい、おやすみなさい」

腕を解きながら返すAさんは抑揚もない口調。



ちぇっ、ダメかー。



ベッドを出てスマホと鍵を握りしめて
部屋を出る時に振り返ると
Aさんが俺を見つめてて。



えっ?

驚いてると俺と目が合ったAさんは慌てて布団をかぶってる。



…これは少しキュンとさせられてたってことかな?



でも

「おやすみー」

気づかないフリをして部屋を出た。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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