シロツメクサ Ki -side K- 40 ページ39
あ、やば。
話しながら寝た。
目を開けると
外は明るくて。
腕の中にはAさん。
そか。
あのまま寝たからこの状態なんだ。
今何時だ？
Aさんを起こさないように体を動かして
時計を確認すると10時。
……俺も休みだしまだ起きなくていいか。
改めてAさんを見ると
すー、すー、って一定の寝息を立てて
俺が動いても起きずに完全に爆睡してる。
少し半開きな口がめちゃくちゃ可愛い。
ものすごくよく寝た。
人抱えてんのに。
Aさんのほっぺに触れてみる。
モチモチしててめちゃくちゃ気持ちいい。
あー、やばい。
この肌中毒性ある。
しばらく触れてると
「……んー…」
さすがにAさんが反応する。
あ、やべ。
慌てて離すと少ししてまた一定の寝息を立てるAさん。
………爆睡じゃん。
寝顔が可愛くて
素の反応も愛しくて。
あー、Aさんとまた寝られたら
幸せだな。
Aさんの寝顔を見てたらまた眠くなってきて。
最近二度寝なんてした事なかったのに
勝手に瞼が落ちてくる。
Aさんを抱え直して眠りにつく。
どのくらい経ったのか
pipipipipi……
めざましの音がする。
AさんのめざましだからAさんが起きるか、と思って待つけど
全然止める様子がない。
pipipipipi…
pipipipipi…pipipipipi……
…結構鳴ってるぞ？
さすがに起きなきゃじゃねーの？
「Aさん？」
声を掛けるとピクッて動いてモゾモゾ動くAさん。
手を伸ばしてスマホを障ってる。
Aさんの顔の位置まで下がって
「…はよ」
声を掛けると寝起きでまだ頭が働いてないのかしばらくぼーっとして
ふと我に返ったのか慌てて
「ごめんなさい、起こしちゃった」
寝起きで少し掠れた声で謝ってくる。
めちゃくちゃ可愛い。
時計を見ると13時。
え、めっちゃ寝てるじゃん。
つーかこんなに寝たの、初めてくらいのレベル。
徹夜明けでもないのに。
Aさんと寝るのすげーいいかも。
「んーん、昼まで寝るとか久しぶりでびっくりした」
一度伸びをしてからAさんを抱き締める。
抱き締めた事で少し体を強ばらせたAさんだったけど
少しずつ力を抜いてきたからダメな訳じゃなさそう。
「どう？ソフレ」
改めて聞いてみる。
「いいよ」
Aさんが言いながら抱き返してくれる。
こうして、俺たちの
一緒に寝るだけの関係が始まった。
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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます！伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ！ (2021年3月1日 23時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます！！ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです！！！これからも更新楽しみにしています！ (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2021年2月21日 18時
