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シロツメクサ Ki -side K- 39 ページ38

飲んだ後を
片付けながら
ふと冷静になったら
Aさんに勢いで言ったものの
ほんとにいいの?って
思ってきた。



そんな俺を察したのか

「私も今日は疲れてるんだ」

缶を洗って流しに置いてるAさんが言う。



そーいやコンビニで
ストロング缶買おうとしてたね。

「だから強いお酒買ってたんだ?」

「自分で濃いのを作るのもいいんだけどね。濃いのに慣れるのも良くないから」

寂しそうにAさんは笑う。



Aさんの嫌な事ってなんだろう。



聞こうとしたけど

「じゃ、寝ますか」

Aさんは聞かないで、って雰囲気を出すし
寝るのが気まずくならないようにあえて明るく言う。



歯磨き用に出張で貰って帰ってきたアメニティの歯ブラシをAさんに渡すと

「…用意周到だね」

少し引いた感じでAさんが言うから

「営業だから出先でたまに使うからストックしてるのっ」

ムッとして言うと

「あはは、ごめんなさい」

Aさんは笑ってる。

だいぶ雰囲気がなごんで
大丈夫な感じになったけど。



寝室に入る時はさすがに緊張した。

でも今更引き返せない。



布団をめくって先にベッドに寝転がると
Aさんはためらわずに俺の隣に横になる。

え、何ともないの?
緊張したりとかもない??



「…全然抵抗ないわけ?」

聞きちゃうと

「それ、誘った北山さんが言う?」

不満そうに聞き返してくるAさん。



そりゃそーだな。

「……確かに」

笑っちゃうとAさんも笑う。



あまりにもAさんが普通過ぎて
少しはドキドキしてほしーな、なんて思っちゃう。

だからAさんの方を向いて抱き締めてみると
びっくりしたのか一瞬体を強ばらせたけど
すぐに緊張を解いて俺に身を委ねた。



その体温が。
抱き心地が。

ものすごく気持ちいい。



なにこれ。

今まで抱き締めたどの子よりも
気持ちいい。

肌が合う、ってやつだろーか。

一瞬で心地いいって分かる。



「Aさん、抱き心地いいわー」

「…そう?」



向きを変えてAさんが俺にくっつく。



やば。

最高に幸せ。



これ、今日で終わりとか無理だ。



「Aさん」

「…ん?」

「今後たまに一緒に寝るのってどーっすか?いわゆるソフレってやつ」



たまにでいい。
一緒に寝たい。



さすがに難しい?って聞こうとしたけど
睡魔がやばい。

「あー、無理。すごい、寝そう、今すぐ」

Aさんの返事を待たずに
意識を手を手放した。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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