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シロツメクサ Ki -side K- 35 ページ34

スマホを取り出して
連絡した相手は
よこーさん。

案の定めちゃくちゃ必死な声してて
Aが誤解してるだけだなって分かる。



まぁアレだ。

自分の事ほど
よく分かんねーもんだな。

そーいや二階堂とAもそうだったよな。



連絡すると思ったより早く
よこーさんはうちにやって来た。

チャイムの音に
Aが体をこわばらせる。



エントランスのモニターに映るよこーさんを見て

「……ミツさん、渉呼んだの?」

怖い顔でAが睨むけど

「そりゃ呼ぶだろ。ちゃんと話しろ」

デコピンするとAが泣きそうな顔をする。



でもAがちょっと嬉しそうな顔になってることも俺は見逃さなかった。



結局、よこーさんが来てくれて嬉しいんじゃん。

世話の焼ける2人だよ、ホント。



「はいはーい」

玄関を開けると息を切らせてるよこーさん。

相当走って来たんだろーな。
めっちゃ汗かいてるじゃん。



「俺コンビニにタバコ買いに行くから終わったら電話して」

外に出ると

「ありがとう、ミツ」

声を掛けてくるよこーさんは
いつもより凛々しい顔をしてる。



これからAにちゃんと言うんだろう。

ん、良かった。



「お礼は仲直りしてからねーうまく行ったら今度生1杯サービスしてよ」

よこーさんに声を掛けてエレベーターに向かう。



にしても、どこ行くかなー。

コンビニとかでいいかな。
そんなに時間かかんねーだろーし。



コンビニでぼーっと飲み物を眺めてると

「…北山さん?」

声をかけられる。



完全にぼーっとしてたからびっくりするけど
振り返るとAさんで

「あぁ、Aさんか」

しかも仕事帰りっぽいからAを家に連れ込んだのも見られてないって事だ。

良かった、って思っちゃう俺は
やっぱりAさんにAとの事を誤解されたくないんだよな。



「買わないんですか?」

Aさんが聞いてくる。

「んー、どうしようかなーって」

「そうなんですね」

Aさんはアルコール度数の高いチューハイのロング缶を手にする。



さすが。
アルコールが高いのを迷わず取る。
Aさんのこーゆーとこ好きだ。



「アハハ、今からそれ飲むの?」

「飲むんですけど、北山さんも飲みます?」



Aさんはニコッて笑う。



え?

それって



「え?一緒に飲んでいいの?」

だとしたらめちゃくちゃ嬉しいけど

「…あ」

ちょっと困った顔をしてるAさん。



1人で飲めって事だよな。

地味に傷ついた。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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