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シロツメクサ Ki -side K- 27 ページ26

今日はAさんとご飯。

俺がいつかAさんをナイショで見かけた
近所の焼肉に行こうってことで
当然Aさんには前に見かけたことを言わずに
焼肉屋に誘った。



一応服に匂いがついてもいいように
仕事から帰って一度着替えて上下スエットにした。

Aさんを迎えに行くと

「はーい」

出てきたAさんもスポーツブランドのセットアップでだいぶラフだった。
この前見た時よりはしっかりした格好。



「行きますか」

「はい」



2人で並んで歩き出す。



「昨日の例のドラマ見た?」

「あのサスペンスのやつ?」

「そー!あれ犯人誰だと思う?」

「絶対元彼ですよ!!」

「えー!あそこまで怪しいと違うっしょ」

「そう見せかけて1周回って元彼ですって!」



今日は何をしていたかとか他愛もない話をしながら歩く。
人一人分空いてる距離が寂しいけど
何だかAさんと話してるとホントに落ち着く。

ドラマの話で盛り上がってると
店に近づいたAさんが立ち止まる。

「ん?」

Aさんの視線を辿ると張り紙が貼られてる。



『臨時休業』



「……どうします?」

Aさんが聞いてくる。
格好が格好だしなー。
これで行けるのってラーメン屋とかだけど
ラーメン屋も今日定休日だしせめてよこーさんのお店行ければいいんだけど

「……今日カフェも休みなんですよねー」

設備点検で休むって随分前に書いてあったんだよなー。



でもこれで別々で食べるって嫌だなー。
しかもいま家めちゃくちゃ散らかってるし。
書類どけねーと弁当広げらんねーし。


「コンビニかほか弁買って帰るってどう?」

「うん」

Aさんが少しガッカリしてるように見えるのは
俺の気のせいか?



ならこれはある意味チャンスだ。
だから提案してみた。



「んで、Aさんちで食べようよ

「えぇっ!?」



Aさんがめっちゃ驚いてる。

まぁそりゃそーだよね。



でも

「しじみ汁飲みたいんだよねー、あれめちゃくちゃウマかった!」

忘れらんないんだよねーあの味。



提案するとAさんは
明らかに困った顔をしてる。



…そーだよな。

俺、彼氏でも何でもねーのに。



「女の子の家に行くって良くないとか気にする感じだよね。そりゃそうだよね」

でも
許されるのであれば

「大丈夫!俺、悪いことしないから!!気になるなら玄関のドア開けてていいから!!」

…何をムキになってるんだろう。

でも気づけば必死になってAさんに伝えてた。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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