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シロツメクサ Ki -side K- 13 ページ12

Aはつわりが落ち着いた数ヶ月後
うちに泊まりに来る。

「たった1泊の出張なのにたい兄が1人は心配ってうるさいんだもん」

Aはブツブツ言うけど。



太輔の性格上
Aを1人にしないだろーな。



泊まって色々作り置きをして
シーツや色々洗濯までしてくれたAは

「これじゃうちにいた方が楽だったよ」

ものすごく文句を言う。



「お詫びにパンケーキも焼肉も奢っただろ?」

「うん、めちゃくちゃ美味しかった!たい兄こんなに色々食べさせてくれないし」



本当は太輔からAが食べ過ぎないように
気をつけてくれって言われてたんだけど。

ものすごく美味しそうに食べるから
たくさん食べさせちゃった。

太輔に後から怒られるかなー。



次の日もこっちでお昼食べてから帰るって
朝から俺が仕事の支度してんのにAはのんびりしてて。
鼻歌歌いながら洗濯物を干していた。

空気読めよなーって思いながら支度してると
クローゼットにはシワシワのシャツがかかってる。



何これっ!!



「Aー!お前シャツにアイロンかけてねーじゃねーか」

ベランダのAに声を掛けると

「知らないよ、かけ方知らないもん」

何言ってんの?ってテンションでAが返してくる。



「は!?ウソだろ!?」

「形状記憶買いなよ」

「微妙に高ぇんだよ!」

「知らないよ、ママに教わってないもん」

「常識だろーが!俺でもアイロンかけられるっつの!」

仕方なく新しいシャツをおろしてると

「たい兄は私にそんな苦労かけないもんねー」

ベランダから戻ってきて舌を出すA。



クソーッ!!腹立つーー!!!



先に俺が仕事で出て家に帰ると
さすがにAは帰ったあとで。

シャツにはアイロンが掛かってて
一生懸命アイロンかけたんだろーなってのが分かる。



…可愛いとこあんじゃん。



Aが居て賑やかだったけど
1人になったら途端に静かに感じる。



次の日、朝洗濯してると
隣からAさんの歌が聞こえる。

寂しかったからかつい

「歌、上手っすね」

声をかけちゃう。



「え!」

そりゃ隣から人の声したらびっくりするよな。

「あ、北山です。すいません、つい。」



歌を歌ってる時は
楽しそうだったのにAさんの声が一気に緊張しちゃって。



申し訳ないことしちゃった。



そしてその日から歌ってくれなくなっちゃうし
下で偶然会った時も冷たくなったし。



言わなきゃよかったなー。

今更、しょうがないけど。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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